シグマ18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMは高倍率ズームとしてはとても高性能なレンズ

ePHOTOzineに、シグマの新しい高倍率ズーム「18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM」のレビューが掲載されています。

Sigma 18-250mm f/3.5-6.3 DC Macro OS HSM Lens Review

  • 鏡筒は熱収縮率に優れた新素材で作られており、見た目はそれほど特別ではないが、軽量にもかかわらず丈夫に感じる。小型軽量なので、お散歩レンズとして理想的だ。
  • HSM(超音波モーター)によるAFは、静かで速くズーム全域で正確だ。AFは暗い場所でさえ、ほとんど迷わなかった(テスト機はEOS 7D)。フルタイムマニュアルフォーカスには対応していない。フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター取付枠は回転しないので、偏光フィルターの使用には申し分ない。
  • 手ブレ補正はファインダーがとても安定し、注意深く撮影すれば、250mmで1/25秒でシャープな写真を撮ることができた。
  • 18mmでは中央は開放から素晴らしい解像力(excellent)で、四隅も良好な解像力(good)だ。絞ると周辺部は少し解像力が向上するが、中央の解像力は落ちていく。解像力のピークはF4からF8の間だ。
  • 多くのズーム同様に望遠側にズームすると性能が低下すると予想しているかもしれないが、このレンズは80mmでも良好な性能をキープしており、開放から画面全域でとても良好な解像力(very good)を維持している。F8まで絞ると、画面全域で卓越した解像力(outstanding)になる。
  • 250mmでは解像力は少し低下するが、開放では中央の解像力は良好なレベル(good)で、四隅もまずまず(fairly good)だ。F11まで絞ると解像力はピークに達し、中央は素晴らしい解像力(excellent)、四隅は良好な解像力(good)になる。
  • 倍率色収差はズーム全域でとても良好に補正されている。色収差が最も目立つのは250mmだが、その條件でさえ1ピクセルを下回っている。
  • 周辺光量落ちは18mmでわずか1.38EVで、F5.6まで絞れば実質的に均一になる。250mmでは0.99EVで、F11まで絞れば解消する。
  • 歪曲は18mmでは3.04%のかなり顕著なタル型、250mmで1.28%の糸巻き型だが、高倍率ズームとしては良好だ。歪曲の形はズーム全域で整っているので、修正は比較的容易。
  • 逆光ではフレアに関しては大きな問題はないが、コントラストの低下が見られた。250mmの開放ではコントラストの低下が顕著だが、絞れば改善する。
  • 高倍率ズームは妥協だらけであることが多いが、このレンズは妥協点はとても少ない。便利ズームを考えているなら、このレンズは純正と比べて真剣に検討する価値のあるレンズで、いくつかの点では劣る部分もあるにしろ、軽量・コンパクトで安価でより高性能だ。
  • 良い点: 高倍率ズームとしては非常に高性能、手ブレ補正が効果的、軽量・コンパクト、造りが良い。
  • 悪い点: 250mmでF6.3は少々暗い、フルタイムマニュアルフォーカスに対応しない(これはそれほど大きな問題ではない)

 

大幅に軽量・コンパクト化されたにもかかわらず、解像力は高倍率ズームとしてはとても優秀で、特に中間域で四隅まで最高レベルの解像力に達するのは素晴らしいですね。望遠端はさすがに少し解像力が落ちますが、四隅が落ち込まないので使いやすそうです。このレンズは、タムロン18-270mm PZDの強力なライバルになりそうですね。