キヤノンEF28mm F2.8 IS USMはとても驚くべき解像力

ePHOTOzineに、キヤノンEF28mm F2.8 IS USMのレビューが掲載されています。

Canon EF 28mm f/2.8 IS USM Lens Review

  • 全体としてレンズは高品質な感触だ。鏡筒はプラスチックの使用によって重量を260グラムに押さえている。テストに使用した5D Mark II とのバランスは極めて良好だ。
  • 超音波モーターによるAFは非常に速く、フルタイムマニュアルフォーカスが可能だ。フォーカスリングには適度な重さがあり、スムーズに回転するので、ピント合わせはしやすい。インナーフォーカスのためフィルター取り付け枠は回転しないので、偏光フィルターの使用は容易。
  • 手ブレ補正は、手持ちで1/8秒でもシャープな画像が得られており、3段分前後の効果がある。
  • 解像力は、絞り開放からF11までの間で画面全域でズバ抜けた値(outstanding)だ。この性能はパーフェクトに近い。このレンズはとても驚くべき解像力だ。
  • 色収差は周辺部で0.5ピクセルをわずかに超える値で、良く補正されている。大きなプリントやトリミングでも問題はないはずだ。
  • 周辺光量落ちは開放では3.6EVで非常に目立ち、F8まで絞らないと解消しない。
  • 歪曲は1.06%の穏やかなタル型で、形が整っているので、後処理での補正も容易だ。
  • 逆光では画面内に明るい光源を入れた場合でもフレアなどの大きな問題はなく、逆光でもコントラストは高いまま保たれている。
  • F2.8の単焦点レンズとしては安価なレンズではないが、解像力は素晴らしく、歪曲と色収差も少ない。この性能はたぶん価格に見合うものだが、もう少し手頃な価格を期待しても許されるだろう。
  • 良い点: 良好な造り、軽量、手振れ補正、際立った解像力、寄れること。
  • 悪い点: 価格が高い、開放で周辺光量落ちが大きい。

 

解像力テストの結果は、開放からF8までグラフの棒が解像力チャートの天井に張り付いてしまうほどで、フルサイズ機によるテストで、画面の四隅までここまで解像力の高い広角レンズは珍しいですね。色収差や歪曲もよく補正されていますが、周辺光量落ちがウィークポイントのようです。