シグマ35mm F1.4 DG HSMはこのクラスで最高の際立った光学性能

dpreviewに、シグマ35mm F1.4 DG HSMのレビューが掲載されています。

Sigma 35mm F1.4 DG HSM review

  • フォーカスリングはスムーズに回転し、AF中には回転しない。フォーカスリングの回転角は90度だ。
  • 鏡筒の仕上げは見事で、全く不満はない。1つ気になるのは、鏡筒が防塵防滴ではないことだ。このレンズはこのクラスでは最も大きく重いが、大きなボディ(5D3、D800、α99のような)とのバランスは良好だ。
  • 超音波モーターによるAFは静かで速い。ライブビューでは顕著に速度が落ちるが、非常に静かだ。しかし動画のリフォーカスでは、カチっというAFモーターの音がサウンドトラックに記録される。インナーフォーカスなので、ピント合わせでフィルター枠は回転しない。
  • フルサイズでの解像力は、中央は開放から既に素晴らしく高く、周辺部もかなり良い。F2に絞ると、中央は目がくらむような高解像力になり、F4では画面全域ですこぶる良好な解像力になる。解像力のピークはF5.6-F8だ。
  • 倍率色収差(フルサイズ)は並外れて少なく、周辺部と四隅で若干の色ズレが見られるかもしれないが、ほとんど心配する必要はない。
  • 周辺光量落ちはフルサイズでは、開放では四隅で2EV落ちる。これは単焦点レンズに期待するよりもずっと大きな値だが、他の35mm F1.4と比べればそれほど変わらない。
  • 歪曲はフルサイズではAPS-Cよりも目立つが、0.8%のタル型(※データ提供元のDxOのサイトでは0.3%になっています)で、特に歪曲が目立つ直線的な被写体以外ではそれほど目に付きそうもない。歪曲はライバルの35mmレンズの劣っておらず、どちらかと言えばシグマが若干良好だ。
  • 逆光耐性は際立っており、直接太陽を入れて撮影してもほとんど問題はない。絞り込んで周辺部に太陽を入れた場合には、フレアが現れる。
  • ボケは多くの場合、とても魅力的で、焦点面からピントの外れた部分への遷移はとても滑らかだ。しかし、込み入った背景ではかなりうるさくなることがある。
  • 画質はフルサイズ機でも本当に素晴らしい結果で、少なくともこのクラスの他のどのレンズにも劣らない。解像力は開放でさえ極めて素晴らしく、F5.6まで絞ると画面全域で見事な値になる。
  • しばしば、画質や使い勝手、価格のスイートスポットにはまったレンズやカメラと出くわすことがあるが、シグマの35mm F1.4はちょうどそのようなレンズだ。カメラメーカー純正と同等かそれ以上の光学性能だが、価格はかなり安い。もし、この焦点距離の大口径で最高のクオリティのレンズを探しているなら、このレンズがちょうど第1の候補になるはずだ。このレンズは苦もなく金賞を得ている。
  • 良い点: このクラスで最高の際立った光学性能、素晴らしいフレア耐性、高速で静かで正確なAF、見事な鏡筒のクオリティ、とても競争力のある価格。
  • 悪い点: 状況によって若干ボケがうるさくなる、防塵防滴ではない。

 

総合評価は89%の金賞と、非常に高い評価となっています。このレンズは、LensTipのレビューでもベタ褒めされていましたが、ここでも負けず劣らず高い評価ですね。

解像力や色収差は非常に優秀で、ウィークポイントは周辺光量落ちくらいですが、それもライバルの35mmと比較するとそれほど悪くはないようです。ボケはサンプルを見ると、確かに状況によって綺麗に見えるときと、うるさく見えるときがあるようですね。