パナソニック「Lumix G Macro 30mm F2.8」は開放から全域で素晴らしい解像力

ePHOTOzine に、パナソニックの標準マクロレンズ「Lumix G 30mm F2.8 ASPH.」のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix G Macro 30mm f/2.8 ASPH. Review

  • 鏡筒は金属とハイクオリティなプラスチック製で、マウントは金属製だ。このレンズは非常にコンパクトなマクロで、重さは180グラムしかない。防塵防滴のシーリングは施されていない。
  • フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター枠は回転しない。フォーカスリングは、心地のよい重さがあり、スムーズに回転する。最短撮影距離は10.5cmで、最短付近での撮影では被写体を陰らせないように注意が必要だ。
  • 手ブレ補正は、注意深く撮影すれば1/8秒で半分以上のシャープな画像が得られた。これはおおまかに言って3段分の効果だ。
  • 解像力は、開放から画面全域で素晴らしい値(excellent)で、絞るとF4からF5.6で隅の解像力のみが改善する。
  • 色収差は、F8以上に絞ったときに1/2ピクセルを超えるだけで、非常によく補正されており、隅ののハイコントラストな画像でもほとんど問題はないはずだ。
  • 周辺光量落ちは開放で1.6EVで、マクロレンズとしては標準的だ。F5.6に絞ると見た目に均一になる。
  • 歪曲は、わずか0.863%の糸巻き型で、極めて良く補正されている。歪曲は非常に低いレベルなので、補正が必要になることはほとんどないはずだが、もし必要な場合は、歪曲の形は画面全域で整っているので、後処理での補正は比較的容易なはずだ。
  • 逆光は光源に向かって撮影しても問題はなかった。このレンズはフレア耐性が非常に高く、コントラストも良好に維持されている。
  • 価格は300ポンドで、特に素晴らしい性能とコンパクトなサイズを考慮すれば、コストパフォーマンスはとても高い。
  • 開放から画面全域で素晴らしい画質で、便利な手ブレ補正が付き、等倍撮影ができる手頃な価格のレンズに、これ以上何を求められるだろうか。レンズが軽量コンパクトなことも多くのファンを魅了するだろう。
  • 良い点: 開放から素晴らしい解像力、軽量・コンパクト、良好な造り、手ブレ補正、コストパフォーマンスが高い。
  • 悪い点: 防塵防滴ではないこと。

 

このレンズは、開放からほとんどピークに近い性能が出ているのは素晴らしいですね。色収差や歪曲も全く問題がなく、周辺光量落ちも許容範囲内で、マクロとしては比較的安価なレンズにもかかわらず、テストの結果はかなり優秀のようです。実写サンプルでも開放から周辺部までシャープで、申し分の無い描写という印象です。