富士フイルムのミラーレス機の中でのシェアは金額ベースで14-15%

Imaging Resource に、富士フイルムのインタビュー記事が掲載されています。

Fujifilm Q&A @ CP+ 2016

  • (Xシリーズのシェアは?) CIPAの統計資料によると、ミラーレス機の中でのグローバルのシェアは金額ベースで14-15%だ。数量ベースではもっと少ない。シェアが最も高いのはアジアで、例えば、タイではミラーレス機の中でのシェアは40%に達してる。タイではミラーレス市場は、既に一眼レフの市場よりも大きく、したがって我々はキヤノンのシェアを超えている。
  • 現在ではカメラの価格は高いので、顧客に2年かそこらでカメラの買い替えを求めるのは、ばかげたことだ。ファームウェアを更新して、カメラが時代遅れにならないようにすることは、カメラ事業全体にとって有益で、顧客もハッピーになるだろう。レンズやアクセサリーに、より多く投資して貰いたい。
  • (X-Pro2に4K動画が搭載されていないのは?) センサーや画像処理エンジンは4Kに対応しているが、いくつかの制約(例えば、熱問題)がある。不可能だとは言わないが、X-Pro2に4K動画を搭載するのはかなり難しい。もし、4K動画が可能なカメラを開発するなら、形状を変更する必要があるだろう。X-Pro2は主としてスチルカメラマン用のカメラだ。
  • ACROSのフイルムシミュレーションは、これまでよりも複雑な処理を行っており、これはX-Pro2の新型センサーとよりパワフルな新型画像処理エンジンによって実現されている。我々はフイルムシミュレーションの改善を続けたいと思っており、例えば、X-Pro2のベルビアのフィルムシミュレーションは新型センサーとプロセッサーによって改善されている。
  • (有機センサーについて) 実用的な製品に採用するには、まだあまりにも早過ぎる。
  • (顧客からのレンズについての要望は?) 2つの要望があり、1つはより長い焦点距離の望遠レンズで、我々は100-400mmのズームをリリースしたが、顧客は超望遠単焦点を欲しがっている。2つ目は、35mm F2 のような、明るさに若干妥協してはいるが小さな単焦点レンズだ。
  • (コントラストAFと像面位相差AFはハイブリッドで動作しているのか?) 主に位相差AFが使用されており、通常は位相差AFしか使わないが、位相差AFが動作しない場合(レンズのF値が大きい場合など)があり、その場合はコントラストAFに切り替えている。

 

富士フイルムはタイでは非常に人気があるようで、シェアでキヤノンの一眼レフを超えているとは驚きですね。4K動画に関してはこれまでと同じ回答で、X-Pro2での対応は無さそうですが、デバイスは4Kに対応しているということなので、次のX-T2(?)あたりからの採用になりそうな雰囲気ですね。

レンズに関しては、これまでは大きくても高性能なレンズが中心でしたが、今後は、小さ目の単焦点レンズの登場も期待できそうです。