DxOMarkにSIGMA 20mm F1.4 DG HSM Art のスコアが掲載

DxOMarkに、シグマの超広角単焦点レンズ「20mm F1.4 DG HSM Art」のスコアとレビューが掲載されています。

Sigma 20mm f/1.4 DG HSM A Canon lens review: Picture-perfect 

 テスト機は5Ds R   SIGMA20mm F1.4   EF20mm F2.8   SIGMA24mm F1.4 
DxOMarkスコア 40 23 39
解像力 33P-Mpix 18P-Mpix 30P-Mpix
透過 1.8T 3.2T 1.8T
歪曲 0.8% 0.5% 0.4%
周辺光量落ち -1.7EV -2.4EV -2.9EV
色収差 6μm 12μm 6μm

  • シグマ20mm F1.4のスコア40は、これまでにテストしたEFマウントの24mm以下の広角レンズでトップのスコアだ。このレンズは解像力と周辺光量落ち、色収差でクラス最高の結果を出している。
  • 5Ds Rによるテストで、解像力は33P-Mpixのズバ抜けた値で、これはこれまでにテストした全てのレンズで21番目の成績だ。
  • 解像力は開放からF2.8までは完全に均一ではないが、それでもなお開放では中央の鮮鋭度は80%、隅は65%でとても良好な解像力だ(絞ると周辺部は更に改善する)。F4からF8では隅々まで80%の高い解像力になる。
  • 歪曲は0.8%のタル型で、この種の広角としては若干大きいが、これはもちろん許容範囲内だ。周辺光量落ちはF2.8まで絞れば、ほとんど解消する。
  • 色収差は、四隅に開放からF2.8でわずかに見られるだけで非常によく補正されており、大きな問題はない。透過はF1.4が1.8に落ちているが、それでもなおとても良好だ。
  • シグマ20mm F1.4はこれまでにテストしたレンズの中で屈指の解像力を持つレンズだ。F4以上では隅々まで極めてシャープになるが、開放付近でもとても良好な画質だ。20mmの高画質なレンズが必要なら、このレンズで失敗することはないだろう。

 

シグマの20mm F1.4は、設計の難しい大口径の超広角レンズにもかかわらず解像力が非常に高く、周辺光量落ちや色収差も非常によく補正されているのは素晴らしいですね。解像力が33P-Mpixもあるので、5Ds / 5Ds Rのような高画素機との組み合わせで威力を発揮しそうです。

なお、元記事に掲載されているデータは、テスト機(5D3と5Ds R)が異なるデータが混在していてそのままでは比較できないのでご注意ください。また、元記事に載っているDistagon21mm F2.8は、5Ds Rのデータが無いのでここでは割愛しました。