DxOMarkにキヤノンEF24-105mm F4L IS II のスコアが掲載

DxOMark に、キヤノンの新しい標準ズーム「EF24-105mm F4L IS II USM」のスコアとレビューが掲載されています。

Canon EF 24-105mm F4L IS II USM lens review 

 テスト機は5DsR   EF24-105
F4LII
 EF24-105
F4L 
 EF24-105
F3.5-5.6 
SIGMA
24-105F4 
DxOMarkスコア 24 24 23 28
解像力 14P-Mpix 18P-Mpix 16P-Mpix 25P-Mpix
透過 4.4T 5.1T 5.1T 4.2T
歪曲 0.5% 0.6% 0.5% 0.6%
周辺光量落ち -2EV -1.3EV -1.8EV -1.5EV
色収差 5μm 6μm 17μm 11μm

  • このレンズの総合スコアは24で良好な性能だ。解像力のスコアは14P-Mpixで、最近のキヤノンのレンズとしては予想よりも少し低かったが、新型はズーム全域でとても良好な解像力で、色収差の補正は際立っている。透過も素晴らしい値で、歪曲や周辺光量落ちも比較的少ない。
  • キヤノンは、高画素機のためにレンズの解像力を高めることに注力しているので、新型のピークの解像力が旧型を下回っているのは意外だが、テスト結果から見ると、キヤノンは画面全体の均一性をより重視しているように見える。
  • 新型は、旧型と同様に24mmが最も性能が高く、旧型よりも中央の解像力は低いが均一性に優れている。70mm開放時の解像力は旧型や非Lの24-105mmよりも低い。105mmでは再び解像力が高くなるが、中央は旧型には及ばない。周辺部は改善されている。
  • シグマの24-105mm F4は、非点収差が目立つが、解像力は高いレベルで、この点ではキヤノンの新型は見劣りする。シグマは色収差はキヤノンよりも目立つが、透過と周辺光量落ちは良好だ。
  • もし、高解像力が目的なら新しいEF24-105mm F4L IS IIは少々期待はずれかもしれない。良い点としては、周辺部の解像力がズーム全域で改善されていることだが、中央の解像力は犠牲になっている。高い透過率や色収差の少なさは賞賛に値する。

 

キヤノンの新型の24-105mmは、他のレビューでも今一つの評価でしたが、DxOの総合スコアでも旧型と同じ(解像力では旧型以下)ということで、他のレビューと似たような結果になっているようです。

比較対象となっているレンズの中では、シグマが群を抜いて解像力が高く、頭一つ抜け出しているという印象です。