一眼レフ用の超広角ズームの解像力の比較テストが掲載

LensRentals に、サードパーティー製の3本の超広角ズームの解像力テストと、ニコン・キヤノンの純正レンズとの比較が掲載されています。

Third Party Ultra-Wide Lenses MTF Comparison

  • シグマ12-24mm F4 Art:このレンズのMTFはズームの広角端と望遠端の双方で良好だが、最も素晴らしいのは広角端で、中央も周辺部も望遠端よりも明らかにシャープだ。
  • タムロン15-30mm F2.8 VC:タムロンも広角端のMTFがベストで、とても見事だ。これは開放のMTFなので、F2.8のタムロンはF4のシグマと比べると不利なはずだが、MTFは同程度だ。しかし、シグマの方が広角端の画角が広いとことも忘れないで欲しい。これらを考えると、どちらのレンズも素晴らしい。
  • トキナー16-28mm F2.8:トキナーは少し設計が古く、ずっと安価なレンズだが、広角端のMTFは悪くはない。タムロンほど良好ではないが、許容範囲内だ。しかし、望遠端は、とても弱い。しかし、多くの人は望遠側は24-70mmのような標準ズームでカバーするだろう。価格の安さを考えれば、トキナーは実用的な選択肢だ。
  • シグマ12-24mm F4 ArtとキヤノンEF11-24mm F4Lの比較:広角端でのMTFの比較では、キヤノンが少し良好だが、その差は小さく、実写では大きな違いはないと思う。望遠端では、キヤノンが明らかに良く、これは実写でも目に付くだろう。しかし、シグマは非点収差が少ない。望遠端ではキヤノンに明らかなアドバンテージがあるが、シグマは価格で1200ドルのアドバンテージがある。広角端で使うケースが多ければ、シグマは有力な選択肢だろう。
  • タムロン15-30mm F2.8とキヤノン16-35mm F2.8 II(旧型)との比較:広角端では中央ではキヤノンが若干優っているが、周辺部はタムロンの方がずっと良好で、非点収差も少ない。望遠端でもタムロンが若干良好だが、差は小さくなる。キヤノンのII型を検討しているなら、タムロンは大いに考慮に値するだろう。
  • タムロン15-30mm F2.8とキヤノン16-35mm F2.8 III との比較:タムロンは(広角端でも望遠端でも)キヤノンのIII型には及ばないが、それでもなお1000ドル安い割に極めて良好な性能だ。
  • ニコン14-24mm f/2.8Gとトキナー、タムロンとの広角端での比較:トキナーは明らかにニコンほどシャープではないが、十分に実用になる。タムロンはニコンと互角で、中央は若干解像力が低いが、隅は若干優っている。しかし、タムロンは非点収差と倍率色収差はニコンよりも多い。
  • タムロン15-30mm F2.8は、明らかにキヤノンとニコンの広角ズームに匹敵する性能で、このクラスのレンズを購入するなら、間違いなく考慮に値するレンズだ。トキナーは広角端はまずまずの性能だが、望遠側は弱い。

 

タムロンの15-30mm F2.8 VCは、極めて評価の高いニコンの14-24mm f/2.8Gやキヤノンの16-35mm F2.8L IIIとMTFを比べてもいい勝負で、この性能と手ブレ補正の搭載を考えると非常にコストパフォーマンスの高いレンズですね。

シグマも広角端はとても優秀で、キヤノン純正との価格差を考えれば十分に選択肢になりそうです。トキナーは実売が7万円台で非常にリーズナブルなレンズなので、他の高価なレンズとは別枠で考えた方がいいかもしれません。