タムロンSP AF70-200mm F2.8は光学性能は優秀だが鏡筒の作りが弱点

LensTip.comにタムロンSP AF70-200mm F2.8 Di LDのレビューが掲載されています。

Tamron SP AF 70-200 mm f/2.8 Di LD (IF) MACRO - lens review

  • 中央の解像力はズーム全域で開放から30lpmm(基準となる値)を超え、絞ると40lpmmに達する。この結果は賞賛に値する。これはシグマの70-200mm F2.8と同等の性能で、70-135mm域では若干タムロンのほうが良好な値
  • 周辺部の解像力は開放から30lpmm(基準となる値)とクロスするレベルの良好な値で、ライバルよりも多少優れている
  • 色収差は70-135mmでは問題ないが、200mmでは絞ると0.12%(基準となる値は0.1%)を超える。しかし、シグマも同じような傾向でライバルと比べると悪くない
  • 歪曲は70mmで0.46%のタル型、135mmで0.36%のタル型、200mmで0.64%の糸巻き型で良好。シグマやキヤノンの70-200mmと非常によく似た結果
  • 周辺光量落ちは少なく、最も目立つ200mm開放で23%(-0.76EV)
  • ゴースト・フレア耐性はワイド側ではシグマと同等だが、シグマはテレ側でよくなるのに対し、タムロンはテレ側でもよくならない。135mmや200mmでも目立つ
  • 軽量だが鏡筒の作りはあまりよくなく、少々問題がある。AFは作動音が大きく、あまり正確ではない
  • ニコンやキヤノンの純正が高すぎる人で、メカ部分のクオリティより光学性能を重視する人はタムロンを選ぶといい。そうでなければ、シグマを買うべきというのが結論

 

解像力は中央部も周辺部も良好な値で、価格を考えると光学性能は二重丸と言っていいと思います。手ブレ補正が不要な人やボディ内手ブレ補正機を使っている人には、とてもコストパフォーマンスが高く、狙い目のレンズかもしれませんね。

しかし、本体はかなりやわな作りのようで、いくつかの問題点が指摘されているので、ハードに使うユーザーは耐久性の点から純正やシグマを考慮したほうがいいかもしれません。