キヤノンEF16-35mm F2.8 L II の周辺部の画質にはがっかりした

LensTip.comにキヤノンEF16-35mm F2.8L II のレビューが掲載されています。

Canon EF 16-35 mm f/2.8L II USM - lens review

  • 中央部の解像力は、16mm開放で40lpmmに近く、35mm開放でも35lpmmの良好な値で問題ないが、中間域(25mm)では30lpmmと最も低い値(それでも比較的高い値)になる。F5.6ではズーム全域で44lpmmと極めて高い解像力でレコードに近い値
  • (APS-Cでの)周辺部の解像力は、2段絞らないと基準値の30lpmmに達せず、とてもがっかりした。望遠側の開放では、フルサイズ用のレンズだがAPS-Cでもかろうじて20lpmmを超えるレベル。周辺部の画質はF2.8-F4では許容範囲外
  • 色収差はワイド端とテレ端では0.08-0.09%で問題ないが、中間域では0.13-0.14%で目立つ
  • 歪曲は16mmで-2.51%のタル型で良好な結果
  • 周辺光量落ちはAPS-Cでは16mm開放で12%(-0.36EV)で問題ない。面白いことに望遠側にズームすると25mm開放で17%と周辺光量落ちが増える
  • ゴーストやフレアはズーム全域で目立ち、特定の焦点距離や絞りでは極めて目立つ。逆光耐性は高価なLレンズに期待していたようなレベルではない
  • テストではニコン14-24mmのほうがよい結果だが、重さではキヤノンにアドバンテージがある。コストパフォーマンス(価格性能比)は悪い

 

中央部の解像力は素晴らしく高いですが、逆に周辺部の解像力は、APS-Cでもかなり落ち込んでいて、高価なLレンズとしてはやや物足りない性能ですね。

このレンズは、発売時にはそれなりに評判は良かったと記憶していますが、ニコンの14-24mm F2.8が発売されてからは、相対的に評価が落ちてしまったような印象です。キヤノンにはニコンの14-24mm F2.8に対抗できるような、超高性能な広角ズームを作って欲しいものですね。