ペンタックスDA★55mm F1.4 SDMは出来はいいが価格が高すぎる

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Pentax SMC DA* 55mm f/1.4 SDM - Review / Test Report

  • 歪曲は非常に小さなタル型(0.6%)で、実写では心配ない
  • 周辺光量落ちは、F1.4で0.75EVで非常によく補正されている。これは、シチュエーションによっては目に付くこともあるかもしれないが、ライバルよりも優れている。F2まで絞れば解消する
  • 解像力はF1.4とF2ではかなり低いが、F2.8まで絞るとかなり改善し、中央部は"最高(excellent)"レベルに、周辺部も"とてもよい(very good)"のレベルになる。像面の湾曲は目立たない
  • 倍率色収差は非常によく補正されているが、絞ると大きくなり、F8まで絞ると周辺部で1ピクセルを超える
  • ボケは、F1.4ではハイライト部分の輪郭線がやや強いが、F2、F2.8では完璧。近接域ではややうるさくなるが、ボケのクオリティはとても高い。輪郭部分の色ずれはやや目立つ
  • AFは静かだが、それほど速くはない
  • 開放付近では甘いが、少し絞れば極めてシャープになる。古い世代の標準レンズとは、ボケ味のクオリティが最大の違い。しかし、このクラスのライバルと光学性能に違いは無く、鏡筒の機械的な出来がいいことを考えても、価格は高すぎる

 

光学性能は5点満点で3.5点と、平均的な評価になっています。解像力はこのクラスとしては標準的で、可も無く不可もなくといった感じですが、歪曲や色収差、周辺光量落ちはかなり優秀で、ボケ味も良好です。

一番の問題は結論でも指摘されていますが、やはり価格が高いことでしょうか。鏡筒の機械的な部分の出来は相当にいいようですが、それでも、APS-C専用の50mmでこの価格では、割高感があるのは否めないと思います。