ソニーDT16-105mmは他社のライバルより優れているが、T*DT16-80mmには完敗

LensTipにソニーDT16-105mm F3.5-5.6とT*DT16-80mm F3.5-4.5の比較レビューが掲載されています。

Sony DT 16-105 mm f/3.5-5.6 - lens review

  • 中央部の解像力はワイド側は全く問題がなく、開放から40lpmm(※基準値は30lpmm)を超える高いレベル。この性能は賞賛に値する。70mmでは若干の悪化が認められるが、それでも良好な性能。105mmでは更に少し悪化し、絞っても40lpmmを超えなくなる
  • 周辺部はツァイス(16-80)よりも明らかに負けている。16-30mmではとてもよい性能だが、50mmではF5.6までの範囲ではかなり悪化し、70mmでは更に深刻になり絞ってかろうじて基準値の30lpmmに届く程度。105mmでは絞っても30lpmmに到達しない。これはツァイス(16-80)との大きな違い
  • 色収差はズームの広角端と望遠端で目に付くが、ズーム中間域ではよく補正されている
  • 歪曲は16mmでは-4.67%のタル型で非常に大きく、ツァイス(16-80)の-3.98%と比べて劣る
  • 周辺光量落ちは16mm開放で46%(-1.78EV)で、このレンズのウィークポイント
  • ゴースト・フレア耐性は、このクラスの平均でツァイス(16-80)が若干優れている。広角端でフレアが目に付くがそれほど強烈ではない。中間域では改善するが、それでも目立つ。75mm以上ではフレアが目立たなくなる
  • DT16-105mmはツァイス16-80mmと比べるとあらゆるカテゴリで劣っており、この結果はあまり好ましくない。しかし、一方で、キヤノン17-85やニコン18-135、シグマ18-125のライバルと比較すると性能は悪くなく、多くのカテゴリーで明らかに優れている。DT16-105mmは評価の難しいレンズだ

 

一見、DT16-105mmの評価が低いように見えるレビューですが、比較する相手(DT16-80)が悪かっただけで、性能的にはこのクラスの水準を上回っているようです。特に広角側は解像力が非常に高く周辺光量落ちを除けば文句のない性能だと思います。

ズーム中間域から望遠側で周辺部の解像力がかなり落ち込むのと、周辺光量落ちが非常に大きいのがウィークポイントですが、倍率6.5倍の便利ズームとしては必要十分な性能と言っていいかもしれませんね。