オリンパスZD 12-60mm F2.8-4.0 SWDはズーム全域で単焦点レンズに匹敵する解像力

LensTipにオリンパスZuiko Digital 12-60mm F2.8-4.0 SWDのレビューが掲載されています。

Olympus Zuiko Digital ED 12-60 mm f/2.8-4.0 SWD - lens review

  • 中央部の解像力は12mm-23mmでは、どのような絞り値であっても素晴らしい結果で、開放でさえ際立ってシャープ。40mm-60mmでは開放では若干落ちるが、1段絞れば極めてシャープになる
  • 周辺部の解像力は開放では若干不満を感じるもので、35lpmmの解像力はフォーサーズでは、合格点のボーダーライン上。1段絞れば著しく解像力が向上するが、中央部のような際立った解像力には達しない
  • 解像力はズーム全域でそれぞれの焦点距離の単焦点レンズに匹敵し、広角側の広い5倍ズームであることを考えると、実に優秀
  • 色収差は60mm開放でのみ0.12%と中程度の値になるが、それ以外は全域でよく補正されており、感心した
  • 歪曲は12mmで-3.54%のタル型で、同クラスのAPS-Cのライバルが-4.0%~-4.7%であるのと比べると良好な値。23mm以降では、歪曲はほとんど消失する
  • フォーサーズ用のレンズでは周辺光量落ちはほとんど問題とならないが、12-60mmは12mm開放で30%(-1.01EV)の非常に大きな周辺光量落ちがある。幸いF4まで絞れば17%まで改善し、F5.6では12%で気にならなくなる
  • ゴースト・フレア耐性は問題なく、逆光には強い。10群ものレンズ(20の空気との境界)があるので、コーティングは非常に優秀
  • AFは最高レベルの速さで、前ピン・後ピンの傾向もなく精度にも問題はない
  • 望遠側での開放時の周辺の描写が若干よくなれば、このカテゴリーではパーフェクトなレンズ

 

解像力は換算24mmスタートの5倍ズームとしては全域でズバ抜けて高く、非常に優秀なレンズですね。ウィークポイントは、あえて探せば、周辺光量落ちと望遠側の周辺部の解像力ですが、通常は全く問題にならないレベルだと思います。

フォーサーズユーザーなら、標準ズームはこのレンズを選択しておけば間違いなさそうですね。