シグマ18-50mm F2.8-4.5 DC OS HSMはキットレンズからの買い替えによいレンズ

SLRGearにシグマ18-50mm F2.8-4.5 DC OS HSMのレビューが掲載されています。

Sigma 18-50mm f/2.8-4.5 DC OS HSM (Tested)

  • 18mm開放では中央は良好な画質だが、四隅はかなり甘い。F4まで絞ればかなり改善するが、それ以上に絞っても基本的に画質は変わらない。35mmでは四隅の画質は改善し、中央部と同じくらいシャープになる。絞ると多少解像力を増す
  • 色収差は18mmでは顕著で、コントラストの高い部分で赤/青の色ズレが目立つ。しかし、望遠側の焦点域では色収差は極めて良好に補正されている
  • 周辺光量落ちは、18mm開放で2/3EV、24-35mmで1/2EVで平均的な性能。歪曲はワイド端で+0.75%のタル型、テレ端で-0.3%の糸巻き型
  • AFは高速で作動音は非常に小さい。HSMを採用しているが、フルタイムマニュアルはできない
  • キヤノンのEF-S18-55mmと比べると、解像力はほぼ同等だが、色収差はワイド端ではキヤノンのほうが良好。それ以外ではシグマがリード
  • ニコンのAF-S DX18-55mmと比べると、シグマのほうが解像力が高いが、色収差はニコンのほうが良好。歪曲もニコンが優れている。周辺光量落ちは同等
  • ペンタックスのDA18-55mmと比べると、解像力は同等で、色収差はペンタックスが優れている。歪曲と周辺光量落ちはペンタックスが若干優れている
  • ソニーのDT18-55mmと比べると、解像力は同じレベルだが、F8まで絞るとソニーはテストしたキットレンズの中では最高にシャープになる。色収差と周辺光量落ちは同等で、歪曲はソニーのほうが良好に補正されている
  • 開放からしっかりした性能で純正のキットレンズより少し明るく、ボディ内手ブレ補正を内蔵していないニコン・キヤノンのキットレンズからの買い替えによい

 

光学性能は可も無く不可も無くと言った感じで、廉価なズームレンズとしては問題のないものだと思います。各社のキットレンズと比較すると、若干明るいことと、AFにHSMが採用されているのがシグマのアドバンテージでしょうか。

ただ、キットレンズからの買い替えだとやや中途半端な印象で、17-70や16-85のような、もう少し倍率の高いズームか、17-55 F2.8のような明るいズームを選んだほうがいいような気もします。

また、各社のキットレンズとの光学性能の比較を見ると、評判のいいソニーのDT18-55mmがやはり頭一つ抜けている感じで、後のレンズはシグマとそれほど大きな差が無いような印象です。