ペンタックスDA★50-135mm F2.8 SDMはハイクオリティだが望遠側で周辺部が甘くなるのがウィークポイント

PhotozoneにペンタックスDA★50-135mm F2.8 ED SDMのレビューが掲載されています。

Pentax SMC-DA* 50-135mm f/2.8 ED [IF] SDM - Review / Test Report

  • 歪曲は50mmでは1.2%の穏やかなタル型で、135mmでは1.1%の穏やかな糸巻き型
  • 周辺光量落ちは、望遠側で目立つが(135mm F2.8で0.91EV)、F4まで絞れば目立たなくなり、5.6では無視してよい値になる
  • 中央部の解像力は50mmでは絞り開放から"最高レベル(excellent)"。周辺部は開放では"とても良い(very good)"のレベルだが、F5.6まで絞れば最高レベルになる。四隅はすべての絞り値で"とても良い"のレベル
  • 90mmと135mmでは開放での解像力が落ち、周辺部では"よい(good)"のレベルにか達しない。しかし、F4まで絞れば改善し、F5.6では画面全域で素晴らしく高い解像力になる
  • 近接時では解像力が悪くなるので、(特に135mmでは)1.5m以上距離を保つのがベター。ボケ味はおおむね良好だが、近接時には若干うるさくなる
  • 色収差は平均1.3ピクセルで非常に多く、シチュエーションによっては目に付く
  • AFは比較的速く静かだが爆速を期待してはいけない
  • ハイクオリティな中望遠ズームだが、望遠側の開放付近で周辺部の解像力が低下することと、近接時にソフトな描写になることがウィークポイント。しかし、大口径レンズとしてはコンパクトで軽量、レンズの作りもとてもハイレベル。価格も比較的手頃

 

光学性能は5点満点で3.5点と、まずまずの評価となっています。MTFは広角側は優秀ですが、望遠側は絞り開放付近では甘くなるようです。ただ、絞れば十分な解像力になるので、これは大きな問題ではないと思います。あと、色収差が非常に大きいのが少々気になりますね。

サンプルを見るとシャープで色乗りもよく、なかなか写りのいいレンズという印象です。ここのところ実売価格がかなり下がってきているので、キャッシュバックを含めて考えるとコストパフォーマンスは高そうです。