ペンタックスK-xとニコンD5000のノイズ・ダイナミックレンジはD700と同等

FALK LUMOにペンタックスK-xとニコンD700、D5000のセンサー性能の比較記事が掲載されています。

Lumolabs: Sensors of Nikon D700, D5000 and Pentax K-x

  • 18%グレーによるノイズの比較では、ISO100ではD5000がベスト。ISO1600ではD700がK-xとD5000に3db(1EV)のアドバンテージ。ISO12800では、K-xはD700と互角の結果
  • ダイナミックレンジは、ISO100では驚くような結果で、D5000はD700よりも2dB(0.5EV)、K-xはD700よりも5dB(1.5EV)も優れている。DxOのテストでもD5000のダイナミックレンジは12.5EV、D700のダイナミックレンジは12.2EVで、この結果を裏付けている。ISO1600のダイナミックレンジでは、D700のアドバンテージが著しい
  • D5000とK-xのセンサーでは、センサー自体に暗部に何らかのノイズリダクションをかける仕掛けがあるようだ。これによって、ディテールは甘くなるが、ノイズの測定値は低くなる。D5000とK-xのダイナミックレンジの測定値が優秀なのはこのためだと考える
  • 通常、フルサイズとAPS-Cにはダイナミックレンジやノイズで1段分の違いがあるが、D5000とK-xのセンサーはこのような差がなく、D700と同等の感度を持っている。また、K-xはD5000に比べて高感度で多少のアドバンテージがある。
  • DxOによるテストでは、D5000/K-xはD700よりも優れたダイナミックレンジだが、これは限られたテスト方法によるもので、実際にはD700のほうが優れている。しかし、D700のリードはわずかだ

 

APS-Cとフルサイズでは、単純にフルサイズのほうがダイナミックレンジが広いものと思っていましたが、このテストでは、低感度ではむしろAPS-CのD5000、K-xのほうがダイナミックレンジが広いという結果になっています。

また、高感度ノイズのレベルも、ほぼ同等という結果になっています。ただ、あくまでも特定条件下でのラボテストの結果で、全体的にはやはりフルサイズのD700のほうが優れているようです。

それから、同じセンサーを採用するD5000とK-xの比較では、K-xのほうが高感度で少し優れているという結果になっているので、ペンタックスの画像処理はなかなか優れているのかもしれませんね。