ソニーZeiss T*85mm F1.4とミノルタAF85mm F1.4G(D)の比較ではソニーが勝っているが差は小さい

LensTipにソニーのT* 85mm F1.4とコニカミノルタのAF 85mm F1.4G(D)の比較レビューが掲載されています。

A history of Sony Alpha - Minolta AF 85 mm f/1.4 G D versus Sony Zeiss Planar T* 85 mm f/1.4

  • 中央の解像力は、F1.4-F2.8では新しいソニーのほうが若干(2~3lmpp)解像力が高いが、この差は小さい。F4以上ではミノルタとソニーの解像力はほとんど同じ。F4-F5.6での解像力は40lpmm(基準値は30lpmm)で、α850/α900によるテストのレコード記録(42~43lpmm)は破れなかった
  • フルサイズでの周辺部の解像力は、ソニーとミノルタで中央部よりも若干差が大きくなるが、それでも差は2~4lpmmのレベル。ソニーもミノルタもキヤノンのEF85mm F1.2と比べると周辺部の解像力は優秀で、賞賛に値する
  • 色収差はソニーもミノルタもよく補正されているが、ソニーのほうが優秀。ミノルタは中程度のレベルに近い値で、ソニーは全ての絞り値で無視してよいレベル
  • 歪曲はミノルタが-0.72%、ソニーが-0.73%のタル型で、両者とも気にならないレベル
  • 周辺光量落ちは、ミノルタが39%(-1.42EV)でソニーのほうが2%分良好。しかし、1~2%の差は誤差を考えると引き分けだ。F2.8まで絞れば、両者とも気にならないレベルになる
  • コーティングの技術の進歩で透過率はソニーのほうがミノルタよりも1~3%ほど優れている。しかし、逆光耐性はどちらも良好で、逆光でゴーストを発生させるのは困難だった
  • AFはα850では同じくらいの作動音の大きさだが、AF速度はソニーのほうが若干速かった。AF精度もソニーのほうが高かったが、その差は非常に小さい
  • 単純なテストの点数では「勝ち:引き分け」が13対3でソニーの勝ちだが、ソニーはどれも僅差で勝っているので、実際の差は大きくはない。ミノルタはソニーには若干光学性能が劣るが、安価に購入できれば、良好な性能でとても楽しむことができるだろう

 

コニカミノルタのAF85mm F1.4G(D)はかなり古いレンズですが、テスト結果を見る限り、光学性能は非常に優秀で、今でも十二分に通用しそうです。

ソニー(ツァイス)の85mm F1.4と比べると、解像力や色収差などでミノルタが少しずつ負けていますが、大きな差ではないので、ミノルタのユーザーは買い換える必要は全然なさそうですね。