ニコンAF-S 70-200mm F2.8G VR II はこのクラスで最も完成度が高いレンズ

dpreviewにニコンAF-S Nikkor 70-200mm F2.8 ED VR II のレビューが掲載されています。

Nikon AF-S Nikkor 70-200mm 1:2.8G ED VR II review Andy Westlake, February 2010

  • DXでの解像力は、開放だと70mmでは中央部は非常に高いが周辺部は若干落ちる。中間域では更に解像力が落ちるが、望遠端では画面全域で素晴らしい解像力になる。F4まで絞れば、ズーム全域で見事な解像力
  • FXでの解像力は、中央部は開放から素晴らしいが、周辺部は落ち込む傾向がある。しかし、少し絞れば、ズーム全域で周辺部まで申し分ない値まで向上する。旧型で見られた望遠端でソフトな描写になる傾向も見られない。F4-F11の間では本当に素晴らしい結果が得られる
  • DXでは、色収差は実に低く通常の用途では目に付きそうもない。FXでは四隅で少しフリンジが目に付くが、実写ではそれほど心配することはない
  • 周辺光量落ちは、DXではすべての条件で無視して良い値。FXではズーム全域で1.33EVで旧型に比べると改善が顕著
  • 歪曲はDXでは極めて低く、200mmで-0.7%のわずかな糸巻き型で全く心配ない。FXでもピークの200mmで-1.5%の糸巻き型で、大部分の用途で問題ない
  • 逆光耐性は極めて良好だが、ナノクリスタルコートも万能薬ではなく、悪条件では迷光の影響が見られる。ダイレクトの逆光やそれに近い条件では、影響を受けやすい
  • ボケは背景との距離が近いと二線ボケの傾向が見られるが、それほどキツいものではない。背景との距離がより離れれば、実にスムーズなボケ味になる
  • AFは素晴らしい出来だが、条件によっては息継ぎ現象が発生することがある。VRの効果は最高レベルで素晴らしい。AFスイッチとVRスイッチは少し操作しにくい
  • このレンズはこのクラスでこれまでテストしたレンズの中で最も完成度の高いレンズで、D3SやD3Xの完璧なパートナーだ。DXユーザーはそれほど買い換える理由がないかもしれないが、FXユーザーにとっては旧型からの(画質の)改善は明らか。キヤノンやシグマもこのクラスの新型を用意しているが、今現在では最高のレンズ

 

解像力は絞り開放では周辺部が若干低くなりますが、それ以外では素晴らしく高い値で、旧型から比べると周辺部の画質の改善が顕著ですね。かなり高価なレンズですが、それだけの価値はありそうです。

ただ、シグマ70-200mmもOS付きの新型が発表されたところなので、コストパフォーマンス重視の方は、シグマのレビューを待ってみるほうがいいかもしれませんね。