・Tokina AT-X 16.5-135 DX 16.5-135 mm f/3.5-5.6 - lens review
- 中央の解像力は開放付近では非常に低く、望遠側では基準となるレベル(30lpmm)にまったく届かない。この結果は、かなり酷い。しかし、絞ると矢のような速度で改善し、広角側ではF3.5からF4に絞るだけで15lpmmも解像力が上昇する
- 周辺部の解像力は中央と同じで開放では甘いが、絞ると非常に素早く改善する。しかし、135mmでは絞っても周辺部は甘い
- このレンズは、開放では実用的ではないが、少し絞ればとてもシャープになる。しかし、F11以上に絞ると奇妙なことに極端に解像力が落ちる。この理由はよくわからない
- 色収差は広角側では0.2%を超える非常に大きな値で、容易に目に付く。望遠側にズームすると色収差は異小さくなるが、135mmでは再び大きくなり0.14%に達する
- 歪曲はこのタイプのズームでは5%に達するものもあるが、このレンズは広角端で3.30%のタル型で良好な結果
- 周辺光量落ちは16.5mm開放で44%(-1.68EV)と大きく、F5.6まで絞ると24%に改善するが、それ以上絞っても改善しない
- 逆光耐性は喜べないもので、フレア・ゴーストは非常に目立ち、ズーム全域で容易に現れる。AFは非常に高速。フォーカスミスは4.5%で精度も問題なし。鏡筒の作りは頑丈に見えるが、ズームリングの感触が気になる
- 開放付近の画質は低く色収差も非常に大きいが、16.5-135mmのズーム域は疑いなく価値のあるもの。しかし、(ズーム域が)貴重なだけでは十分ではない
開放付近の解像力は最近のレンズとしては相当に低い値で、色収差もかなり大きいですね。レビュアーもMTFはこれまで見たことが無いパターンだと言っているので、このレンズは、かなりのクセ玉なのかもしれません。
とはいえ、少し絞ると画質が急激に改善するので、この性質を知った上で使うならそれほど問題はないかもしれませんね。
Qozy
Tokina レンズは、αマウントの AT-X Pro シリーズを使ってますが、作例を見る限り実に Tokina らしい写り(開けてソフトに、絞ってシャープに)だと思います。
雑誌だったか Web だったか忘れましたが、何かの記事で、Tokina のレンズはポートレート向けを意識して絞り開放ではソフトな写りになるように調整している、って聞いたことがありますが、その設計思想が最新レンズにも生きているのかもしれませんね。
そんなこともあって、私は絞りによる写りの変化を楽しんで使ってますが、絞り開放からシャープな写りを期待する人には Tokina レンズは向かないかもです。
あと「F11以上に絞ると奇妙なことに極端に解像力が落ちる」ってありますが、これって回折現象による小絞りボケだと思いますが、どうなんでしょう?
管理人
>Qozyさん
>これって回折現象による小絞りボケだと思いますが、どうなんでしょう?
「回折の影響で絞ると解像力が落ちるのは(他のレンズと)同じだが、ライバルと比べて少絞りによる解像力の落ち込みが著しい」と書いてあるので、他と比べて少絞り時の落ち込みが特別に大きいということのようです。
Qozy
> 管理人様
コメント有り難うございます。
原文を読み切れていませんでしたが、なるほど、そう言うことでしたか。
私が使ってる AT-X Pro 20-35mm F2.8 も、F11 以上に絞ると他のサードパーティ製や純正と比べても、解像力の落ち込みが感じられるので、どうやらこのレンズも似た傾向にあるみたいですね。