ニコンAF-S DX Micro NIKKOR 85mm F3.5G VRは絞り込むとシャープになるレンズ

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Nikon 85mm f/3.5G ED AF-S VR DX Micro Nikkor

  • 解像力は開放から広い範囲で高いが隅には甘い部分がある。F4まで絞ると隅は若干悪くなるが、それ以外の部分は少しよくなる。F5.6では全面シャープになり、F8まで絞ると素晴らしい結果になる。マクロは絞って使うことが多いので、かなり絞り込んでも解像力を保っているのは、ニコンはよい仕事をしている
  • 色収差は、自動的に補正がかからないD200でテストしたが、極めて低い値でとても素晴らしい。周辺光量落ちは開放で2/3EV、F4で1/2EV。F5.6まで絞ると解消する。歪曲は、+0.2%のタル型でよく補正されている
  • このレンズは単焦点としては鏡筒がかなり長いが、プラスチックを多用した作りのため重量は355gと軽い
  • ニコンの105mm F2.8G Microと比較すると、85mm F3.5が開放付近ではよりシャープで、絞ったときもシャープ。色収差や周辺光量落ち、歪曲は同等か105mm F2.8のほうが優れている
  • 60mm F2.8G Microと比較すると、60mm F2.8Gのほうが85mm F3.5よりも若干シャープ。色収差は60mm F2.8Gのほうが若干大きいが、歪曲はAPS-Cではゼロで60mm F2.8Gが勝る
  • タムロン 90mm F2.8 Di Macroと比較すると、タムロンはF4で素晴らしい性能に達し、色収差、周辺光量落ち、歪曲も素晴らしく、ニコンと同等かそれ以上
  • シグマ 70mm F2.8 EX DG Macroと比較すると、シグマは開放から優秀で、手ブレ補正こそ搭載していないが、安価で素晴らしい性能。シグマは、色収差や周辺光量落ち、歪曲も素晴らしい性能
  • シャープなレンズだが、最良の結果を得るには絞らなければならない。特にF8以上に絞ったときはシャープだ。VRはとても実用的。他のレンズと比較して、何かこのレンズを買わなければならない特徴があるかどうかは確信がない

 

隅に甘い部分があるのは左上の隅だけのようなので、テストしたレンズが少し調整不足だった可能性があるかもしれませんね。

光学性能では、ライバルと比べて特に優秀な部分があるというわけではないようですが、このクラスは皆優秀なレンズばかりなので、このレンズも十分な性能のレンズだと思います。開放付近は比較的ソフトな描写のようなので、花などを撮るのに向いているかもしれませんね。