・Tamron SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) Macro Interchangeable Lens Review
- 外装にプラスチックを多用してるため極めて軽量。仕上げはよく頑丈な作りで、過酷な使用にも十分耐えると思う
- AFは明るい場所では適度に速いが、少し暗くなると迷う傾向がある。作動音は静かではないが、憂慮するほどうるさくもない
- フルサイズ(D700)での解像力は、70mmでは見事な性能で、ほとんど絞り全域でとても良い(very good)~最高(excellent)の値だが、開放では周辺部が甘い。135mmでは、更に性能が向上し、開放からシャープ
- 残念ながら200mmでは少し解像力が落ちるので、ベストの画質を引き出すには絞る必要がある。F4以上に絞れば許容範囲になる
- 色収差は、70mmでは0.5ピクセルでほとんど気付かない程度。ピークの200mm F11でも0.6ピクセルで、意図的に探さない限り気付かないだろう。色収差は非常によく補正されている
- 周辺光量落ちは70mm開放で1.14EV、200mmで0.93EVで、F5.6まで絞ればズーム全域でほとんど解消する
- 歪曲は70mmでは0.615%のタル型で十分に補正されている。200mmでは歪曲は1.62%の糸巻き型で大きく被写体によっては目に付くが、極端に大きな値ではない
- 逆光では光源を直接入れると多少ゴーストやフレアが発生するが、フードを使っている場合は、光源がフレーム外にあればほとんど問題はない
- 鏡筒は軽量で作りもよい。広角側では卓越した画質。200mmでは解像力が落ちるが、F4まで絞れば十分な性能。素晴らしくコストパフォーマンスの高いレンズだ
200mmでは少し解像力が落ちますが、それ以外ではとても優秀な光学性能で、最安値で7万円を切る価格で販売されていることを考えればとても素晴らしい性能だと思います。特にボディ内手ブレ補正のあるソニーやペンタックスユーザーには、魅力的なレンズではないでしょうか。
ただ、ライバルのシグマ70-200mmはOSを付けてモデルチェンジしたので、このレンズもそれほど遠くないうちにVCやUSD(超音波モーター)を採用した新型に置き換わる可能性が高いかもしれませんね。
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