・Zeiss ZA Vario-Sonnar T* 16-35mm f/2.8 SSM ( Sony SAL-1635Z ) - Full Format Review / Test Report
- 歪曲は16mmでは-2.9%の強いタル型。21mmでは-1.5%で、28mmではおおむね歪曲は解消する。35mmでは1%の穏やかな糸巻き型
- 周辺光量落ちは16mm開放では2.3EVで、F11まで絞っても1EV以上残っている。21mm以上ではそれほど大きくないが、それでも開放付近では目立つ。周辺光量落ちは、標準的な超広角レンズよりも大きい
- 解像力は16mmでは中央部は並外れて高く、周辺部もとても良好。四隅もF5.6まで絞れば最高(excellent)レベルに達する。21mm開放では周辺部は"よい(good)"にしかならず、全域で"とても良い(very good)"にするにはF5.6まで絞る必要がある
- 35mmは明らかに弱く開放では周辺部が甘いが、F8まで絞ればしっかりした画質になる。中央部はズーム全域で素晴らしい解像力だが、周辺部と四隅は16mm以外の焦点距離ではかなり苦しい
- 倍率色収差は、フルサイズでもよく補正されている。APS-Cでのテストと同程度の結果で、許容範囲内
- 16mmでは素晴らしい解像力。望遠側で絞りを開きぎみにしたときの周辺部の解像力が苦しいが、F8-F11に絞ったときのピークの性能はとても良い。高価なレンズだが、欠点の無いレンズではない。弱点を把握した上で使うなら、確実に素晴らしい結果を得ることができる
APS-Cではズーム全域で素晴らしい解像力でしたが、フルサイズでは望遠側で周辺部の解像力がかなり落ち込むようです。また、周辺光量落ちもこのクラスではやや大きいようです(ニコンの14-24や16-35VRは1.5~1.6EV)。
ただ、解像力に関しては絞れば十分に改善するので、風景などの撮影では、あまり問題はないかもしれませんね。
トリック
おや~、APS-Cなら立派すぎ、でもフルサイズでは物足りない、なんとももどかしい評価が出てますね~。
しかし、どのレンズもF8が最高のスペックを示すのですね。私は暗くならない限り、すっかりその絞りで写真を撮る癖がつきましたよ。