シグマ17-70mm F2.8-4 OSは旧型よりも目に見えてシャープ

SLR Gearにシグマ17-70mm F2.8-4 DC Macro OSのレビューが掲載されています。

Sigma 17-70mm f/2.8-4 DC Macro OS HSM (Tested)

  • テストでは少し偏芯が見られたが、しかし、17mm開放では周辺部は若干甘くなるものの中央はシャープでとても良好な解像力。23-35mmでは周辺部の甘さがほとんどなくなる
  • 50mmでは、また偏芯の影響が見られ、周辺部の解像力は再び悪化する。70mmでは解像力は悪く、偏芯の影響で右上隅は極めて低い解像力
  • 絞ると解像力は向上するが、しかし、決して画面全域がカリカリにシャープにはならない
  • 色収差は極めてよく補正されており、絞りによってあまり変化しないが、開放側のほうが少し色収差は少ない
  • 周辺光量落ちは17mm開放で1/2EV、他の焦点域では1/3EV。17mm開放だけは、目に付くが問題はない。歪曲は17mmで0.75%のタル型で顕著だが、21mm 以上の焦点距離では0.2%前後の低いレベル。34mmでは悪くなり-0.5%の糸巻き型
  • AFは高速で静か。最短から無限遠まで1秒前後でピントが合う。フィルター枠は回転せず、鏡筒は伸びない
  • 旧型のシグマ17-70mmと比べると新型(OS付き)のほうが目に見えてシャープで、色収差と歪曲も若干よくなっている。しかし周辺光量落ちは若干大きい
  • キヤノンEF-S15-85mm ISと比べると、キヤノンのほうが間違いなくよりシャープ。色収差や歪曲は同程度で、周辺光量落ちはキヤノンのほうが目立つ
  • ニコンAF-S16-85mm VRと比べると、ニコンのほうがよりシャープ。色収差はニコンがよく、歪曲は同等。周辺光量落ちはニコンのほうが目立つ
  • 価格を考えるとシグマ17-70mm OSは極めて良好な性能だ。周辺光量落ちは少なく、色収差もよく補正されている。多くのユーザーがF2.8-4の明るさに引かれるかもしれないが、50mm以上の焦点距離では、シャープな画質を得るためには絞らなければならない

 

テストに使用したレンズはかなり偏芯があるようなので、実力を十分に出しきれていない可能性があるかもしれません。しかしそれでも、光学性能は旧型を大きく上回っていて、キヤノンやニコンの純正には敵わないものの、明るさと価格を考えたらかなり魅力的なレンズだと思います。