オリンパスM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6は安価なキットレンズとしては驚くべきクオリティ

LensTipにオリンパス M.Zuio Digital 14-42mm F3.5-5.6 ED (マイクロフォーサーズ機用のキットレンズ)のレビューが掲載されています。

Olympus M.Zuiko Digital 14-42 mm f/3.5-5.6 ED - lens review

  • 中央部の画質は14-28mmでは開放から高画質で、欠点を指摘するのは困難だが、絞っても解像力はそれほど向上しない。42mmの開放では少し解像力が低くなり、1段絞ると目立って改善するが、開放でも画質は十分に実用的
  • 周辺部の画質は中央に比べると悪化するが、周辺部の画質も良好だ。しかし、42mmの開放時だけは、解像力は30lpmmにさえ達せず、十分実用的な画質とは言えない。しかし、幸いなことに少し絞れば問題はなくなる
  • 色収差は低い値でほとんど問題ないが、広角側の開放付近だけは高い値で、目に付くことがあるこかもしれない
  • 歪曲は、14mmで-5.48%のタル型で大変に大きい。28mmでは1.29%の糸巻き型で、42mmでは2.86%の糸巻き型。歪曲に関してはよいとは言えない。マイクロフォーサーズ機は歪曲の自動補正を搭載しているので、歪曲を補正する必要がないのだろう
  • 周辺光量落ちは、14mm開放で16%(-0.51EV)、28mmで13%(-0.41EV)、42mmで15%(-0.47EV)で問題はないが、絞ってもほとんど改善しない。周辺光量落ちの少なさは賞賛に値する
  • 逆光耐性は悪くはないが、特に望遠側ではゴーストやフレアが目立ち、コントラストの低下が見られる
  • AFはノイズレスでも高速でもないが、キットレンズであることを考慮すれば不満はない。スタジオでのテストではフォーカスを外したのはちょうど2%で、実質的にノーミスだった
  • このレンズはキットレンズとしては(単体では)かなり高い価格だが、ボディと一緒に買えば70ドル以下だ。このことを考えると、このレンズのクオリティは実に驚くべきものだ

 

小型軽量化を優先したレンズですが、キットレンズとしては必要十分な光学性能だと思います。周辺光量落ちが少ないのがオリンパスのレンズらしいところですね。

それから、沈胴式というのは面白いアイディアだと思いますが、使用時に少し不恰好になってしまうのが玉にキズかもしれませんね。