パナソニックLUMIX G VARIO 7-14mm F4は素晴らしい性能だが価格が高いのが問題

Photozoneに、パナソニックのLUMIX G VARIO 7-14mm F4 のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix G 7-14mm f/4 ASPH - Review / Test Report

  • AFは静かで極めて速い。AF精度は非常に高いが、これはコントラストAFを採用しているカメラでは、普通のことだ。MFはフォーサーズではおなじみのフォーカスバイワイヤ(MFでもAFモーターを使ってレンズを駆動する仕組み)で、これを心配に思うかもしれないが、伝統的なMF機構よりもより正確に動作する
  • 歪曲は7mmで1.1%のタル型、14mmではごくわずかな糸巻き型で実写では心配はない。マイクロフォーサーズでは歪曲が自動的に補正されるので、超広角ズームとしては歪曲はとても穏やかだが、補正なしの状態では、歪曲は7mmで5.2%のタル型で極めて大きい
  • 周辺光量落ちは開放では1.1~1.3EVととても大きく、状況によっては目立つだろう。F5.6まで絞れば、問題の多くは解消する
  • 中央部の解像力はF4とF5.6で"とても良い(very good)"~"最高(excellent)"で、周辺部と四隅は"とても良い(very good)"のレベル。しかし、7-10mmでは、テストでは計測していない最周辺部に若干甘い部分がある。解像力はズーム全域で均一な値で、超広角ズームとしてはとても素晴らしい
  • 倍率色収差は自動的に補正されるので心配ないレベル(0.09~0.37ピクセル)だが、補正していない状態では、7mm F5.6で1.5ピクセル前後で、それほどよくはない
  • ズーム全域で解像力が高く、性能的には素晴らしいレンズだが、唯一の問題点は価格が高いことで、マイクロフォーサーズの主要なターゲット層には合わないように思える。オリンパスのM.ZUIKO 9-18mm は性能的にはいくらか劣るが価格は大幅に安く、最高を求めるマニアでなければ、おそらくこちらがよい選択だ

 

性能的にはオリンパスのMZD 9-18mmよりも一回り優秀のようですが、大きさや価格を考えると、確かにマイクロフォーサーズ機には、オリンパスのMZD 9-18mmのほうがしっくりくるかもしれませんね。換算14mmが必要ならパナソニックの一択ですが。

ただ、高価とは言ってもフォーサーズ用のZD 7-14mmと比べれば半額なので、考えようによってはこのレンズもそれほど高くないような気もします。