dpreviewに、ニコンのAF-S NIKKOR 16-35mm F4 ED VRのレビューが掲載されています。
Nikon AF-S Nikkor 16-35mm 1:4G ED VR review Andy Westlake, July 2010
- 16-35mm F4は、14-24mm F2.8や24-70mm F2.8などのトップクラスのレンズと同等の見事な作り。AFは高速で、無音に近い
- DXでの解像力は、絞り開放でさえ画面全体で一貫して概ね高い値で、絞ったときの改善は比較的小さい。例外は35mmで、開放では甘いが、F8まで絞ると実に良好な画質になる
- FXでの解像力は概ね良好だが、四隅は開放では少々甘く特に16mmでは甘い。しかし、F8からF11まで絞れば、解像力は素晴らしく向上する。35mmでは、DXのときと同様に周辺部が甘くなる
- 色収差は非常に少なく、周辺部で若干のグリーン/マゼンタの色ズレが見られる程度で、通常の用途では目立たない
- 周辺光量落ちは、DXでは条件にかかわらず無視してよい値だが、FXでは16mm F4で2EVに達する。しかし、F5.6まで絞れば急速に改善する
- 歪曲は、DXでは16mmで1.3%の穏やかなタル型で、実写では目立たない。FXでは、歪曲は16mm で4.5%のタル型で著しく大きい。幸いにも歪曲の形状は比較的単純なので、後処理で容易に補正することができる
- 手ブレ補正は広角側と望遠側のどちらでも素晴らしい効き目
- 画質は素晴らしく、中央はあらゆる条件で非常にシャープ。周辺部はフルサイズでは開放時に少し甘いが、絞ればシャープになる。際立った欠点は、16mmで歪曲が大きいことで、これは率直に言って極めて大きく、多くの(補正を前提とした)マイクロフォーサーズ用レンズよりも大きい
- 手ブレ補正を組み込んだ最初の超広角ズームだが、幸いなことに画質は犠牲になっていない。フルサイズ機のユーザーにはとりわけ素晴らしい選択だ。しかし、広角側の歪曲が極めて大きいことは知っておく必要がある
このレンズは、Photozoneのレビューでは周辺部の解像力がやや低めという評価でしたが、このレビューを見る限りでは大きな問題はなさそうですね。
"神レンズ"と言われている14-24mm F2.8と比べると光学性能では若干劣るようですが、フィルターが使えることやVRを搭載していることを考えると、こちらのレンズも負けず劣らず魅力的だと思います。
th
自分もフルサイズ用広角ズームが欲しくて、そろそろ出るトキナー16-28mm F2.8とコレで迷っているんですが…うーん、確かにVRとフィルターOKは惹かれますねぇ