・Tamron AF 18-270 mm f/3.5-6.3 Di II VC LD Asph. (IF) MACRO - lens review
- ズームリングには少し不満がある。ズームリングの感触は18-40mmではゆるく、40mmからは抵抗が強くなり、270mmでは再びゆるくなる。ズームがゆるい焦点域では、自重落下が見られる。フォーカスリングも幅は広いが、少々ゆるい
- 手ブレ補正は、実測で何の問題もなく3段分の効果があり、時には3段分以上の効果がある。この結果は賞賛に値する
- 中央部の解像力は驚くようなものではないが、万能レンズとしてはしっかりとした値。18-50mmではニコンの18-200mmに若干劣るが、100mmでは同等になり、200mmではニコンよりも少しよくなる。200mmは実用的だが、270mmは絞って使うか非常用として扱うべき
- 周辺部の解像力は、開放付近ではニコンの18-200に遅れを取るが、広角側の焦点距離ではしっかりした値。50mm、100mm、200mmではニコンよりも良好な解像力。周辺部は全体的にニコンよりも良好。270mmは中央部と同様で非常用として扱ったほうがいい
- 色収差は、ズーム中間域(50-100mm)では0.04%でニコン18-200より二回りほど小さいが、200mmでは0.11%で同等になる。270mmでは0.15%と色収差は非常に大きい
- 歪曲はワイド端で-5.74%のタル型で褒められたものではない。歪曲はこのクラスではタムロン18-270VCが最も大きい
- 周辺光量落ちはワイド端開放で38%(-1.4EV)で、ニコンやシグマのライバルとほぼ同じレベル。周辺光量落ちは、旧型のタムロン18-200mmよりも著しく悪くなっている
- 複雑なレンズ構成にもかかわらず、このレンズは逆光には強く、フレア・ゴーストは発生しにくい
- AFはノイズレスとは言えないが、気に障るような音ではない。AF速度はスケールによるテストでは2秒以上かかっており、良好な結果ではない。AFはチャートの位置は変えていないにもかかわらず、毎回ピント位置が異なるのが目視で確認できる。AFを外したのは16%で、AFはタムロンの最も弱い点の一つ。幸いにも後ピンや前ピンの傾向はなかった
- 光学性能はズーム域や絞り値によってライバルよりも良い場合も悪い場合もある。望遠端はライバルに遅れを取っているが、広角側ではアドバンテージがある。手ブレ補正はタムロンの強みで、シグマよりも明らかに優れている。機械的な作りはよくはなく、この点ではライバルに明らかに負けており、AF性能に関しても同じことが言える
光学性能は高倍率ズームとしてはまずまずの評価ですが、機械的な作りと、AFの問題が指摘されているのが少々気になるところです。とはいえ、手ブレ補正の効果は抜群で、実売価格もこのクラスでは一番安いので、ライバルと比べると一長一短といった感じでしょうか。
Black Bird
スレ違いだけど・・
タムロンさん、お願いだからA09に手ブレ補正を付けてくれ~!
7Dmacky
1年半使っていますが、まさにレポートの指摘通りです。3代続けてTamronの高倍率を使用してきましたが、B003はAFが悲しくなるほど遅く不正確ですね。VCの効果が抜群なだけに惜しいです・・・ リニューアルの情報も出ていますが、EOS7Dとの組み合わせに、ひさしぶりにCanon純正レンズに回帰しようかと思っています。