ソニーNEX-5のダイナミックレンジと高感度はクラストップの性能

DigitalCameraInfo.comにソニーNEX-5の詳細なレビューが掲載されています。

Sony Alpha NEX-5 Digital Camera Review

  • ダイナミックレンジは最低感度(ISO200)で7.71EVのとても立派な値でテストしたライバル(GF1は5.41EV、E-PL1は5.00EV、NX10は5.61EV)の中ではトップ。ISO3200でもまだ5EVのダイナミックレンジがある
  • 高感度ノイズの比較ではNEX-5がテストしたすべてのライバルを超えている。色再現は若干不正確で、また、どのカラーモードでも飽和ぎみ
  • キットレンズでは、残念なことに少々解像力が低く、特に画面周辺部が甘い。レンズ内手ブレ補正はわずかな改善しか見られず、他機種(E-PL1、GF1、NX10、α550)と比べて最も効果が弱かった
  • 動画は、フルHDモードのおかげでシャープだ。マニュアル操作はできないが、自動制御は出来のよいAFを含めて素晴らしい。プロやセカンドロール用に使う人にとっては最高の動画機ではないが、小型のボディで素晴らしいクオリティの動画を実現している
  • 92万ドットの3インチ液晶モニタは、素晴らしい画質だ。小さいカメラにもかかわらずホールディングは良く、シャッターやズームの操作感は快適。録画専用ボタンがあるため、スチルと動画を撮り分けるのも容易
  • メニューはいくつかの深い階層に多くのオプションが配置されており、かなり扱いにくい。撮影のモードの切り替えもスクリーンメニューへのアクセスが必要で、このことがモードの切り替えを厄介にしている
  • E-PL1との比較では、NEX-5のほうが低ノイズでダイナミックレンジも広いが、色再現性はE-PL1のほうが良好。動画は似たような性能だが、NEX-5のほうが若干高性能。液晶モニタの差は大きく、NEX-5のほうが容易に画像のディテールを確認することができる
  • GF1との比較では、NEX-5のほうが低ノイズだが画像が若干甘く見える。色再現性やホワイトバランスはGF1のほうが優秀。液晶は同サイズだがソニーのほうがより解像力が高い。AFのレスポンスはGF1のほうが若干速い。マニュアルモードでは使う場合は、GF1のほうが使いやすい

 

20ページを超す膨大なレビューなので、ごく一部だけを抜粋しました。内容的には、ダイナミックレンジや高感度性能は素晴らしいが、一方で操作性は今一つという評価で、これまでのレビューと大きな違いはないようです。

ただ、少し気になったのがキットレンズの手ブレ補正効果が非常に弱いと評価されていることで、他機種と比べると著しく低い点数になっています(詳細はこちらのページの下のほうにあるImage Stabilizationのグラフを参照してみてください)。