ソニーα33は動きモノを撮るのに素晴らしいカメラ

Amateur Photographerに、ソニーα33のレビューが掲載されています。

SONY ALPHA 33 REVIEW

  • 小さなプラスチックのボディはα33がエントリーモデルであることを感じさせ、高性能のスペック&価格と不釣合いであるように思えるときもある。ボディは防塵防滴ではないが、作りの悪いボディにありがちな隙間やきしみはなく、ボディの出来は良い。
  • 標準の設定では色が少し飽和ぎみ。オートホワイトバランスは、晴れの日の日陰では使うと青くなることがあった。これを除けば、オートホワイトバランスは野外でも人工光下でも好成績。1200分割の評価測光システムは素晴らしく、良好な露出を得られた。
  • AFはこれまでのソニーのデジタル一眼レフよりも高速で、キヤノンやニコンのデジタル一眼レフ(EOS Kiss FやD5000のような)と肩を並べる。AFは、15マイルで走る自転車に7コマ/秒で連写して、それぞれのコマでピントが合っていた。この2倍のスピードで走る車にもAFは追従した。暗所ではAFは少し遅くなるが、それでもなお良好で、スポットライトの当たってない舞台上の人にも合焦した。
  • 解像力テストはシグマの105mmマクロが正常に動作しなかった(シグマはアップデートを約束している)ので、代わりにDT18-55mmで行ったが、チャートで"26"近くまで解像しており他の1400万画素超機と互角の結果だった。
  • α55では画像の10ピクセル下にゴーストが出るという議論がなされているが、α33で多くの反射の輝きがあるロックコンサートで撮影したが、このようになゴーストは見られなかった。しかし、我々はα55のテストで引き続きこのゴースト問題を確認するつもりだ。
  • ダイナミックレンジは12EV前後。コントラストのレベルは良好で、ハイライトとシャドーに多くのディテールを残している。
  • 私はEVFがだんだん気に入ってきたと言わねばなるまい。EVFは画像を拡大することができ、この機能を使えば、大きな光学ファインダーよりも正確にMFでピントを合わせることができる。EVFには100%の視野率と、ホワイトバランスと露出が確認できるというアドバンテージもある。
  • ソニーは透過光ミラー+EVFという大胆な選択をしたが、保守的なユーザーには疎まれるかもしれない。しかし、このシステムは良好に機能しており、技術の進歩で将来はもっとよくなるだろう。透過光ミラーによる30%の光の損失が心配されるが、実用感度はライバルと互角。価格は少々高いが、スポーツや野生動物などの動きモノを撮るカメラマンに素晴らしいカメラだ。

 

色が飽和してしまう問題は他のレビューでも指摘されていたので、デフォルトの設定で彩度が少し高すぎるのかもしれませんね。透過光ミラーによるゴーストは、ここでは確認できなかったようですが、dpreviewのテストでも仔細に見てようやく気付く程度だったので、通常は気にしなくてもよさそうです。

α33/α55はこの形式の最初のカメラなので、熱問題などの欠点もあるようですが、上級機(α77?)ではこれらの問題を解決した上で、更に連写やAF、EVFなどの性能を向上させていって欲しいですね。