・Nikon 24-120mm f/4G ED VR Interchangeable Lens Review
- ズームリングはスムーズで、下に向けても自重落下しないだけの十分な重さがある。AFはズーム全域で極めて速くそして正確。手ブレ補正は120mmで1/15秒でシャープに撮影することができ、おおまかに言って3段分の効果。1/8秒では約半数の画像がシャープで、この性能は悪くない。
- 中央の解像力は24mmでは開放からとても良好(very good)で、周辺部も良好(good)のレベル。絞るとF11までは解像力が向上し、解像力は画面全域でとても良好(very good)のレベルになる。50mmでは若干解像力が落ちるが、それでもなお良好な解像力で、F8~F11まで絞ると画面全域でとても良好(very good)の解像力になる。
- 多くのズームのように望遠端では解像力が落ちるが、120mm開放では中央の解像力はギリギリ良好(good)のレベルで、周辺部も許容範囲内。F5.6に絞ると中央の解像力は跳ね上がるが、周辺部は若干しか改善しない。F8~F11まで絞ると、画面全域でとても良好(very good)の解像力になる。
- 色収差は、50mm F4で0.95ピクセルに達し、大きなプリントでは見えるかもしれないが、多くのケースで許容範囲内のレベル。
- 周辺光量落ちは極めて目立ち、特に24mmでは開放で2.36EVで問題になるかもしれない。周辺光量落ちは他の多くのレンズよりもより大きく、F22まで絞っても解消しないが、実写ではF11以上絞れば問題はないだろう。望遠端では周辺光量落ちは1.11EVに減少し、F5.6で均一になる。
- 歪曲は24mmでは極めて大きく、直線的な被写体では問題になるかもしれない。歪曲の値は7.02%のタル型でこの値は本当に大きい。120mmでは2.22%の強い糸巻き型の歪曲。幸いなことに歪曲の形は整っているので、後処理で容易に補正できる。
- フレアやゴーストはナノクリスタルコートによって良好にコントロールされている。光源が画面に入ると、若干のフレアの発生とコントラストの低下が見られるが、これは極端な状況での話だ。
- このレンズには、周辺光量落ちが大きいことやズームの両端で強い歪曲が見られるなどのいくつかの欠点があるが、多くの人は画質の良さとレンズの素晴らしい作りに十分に満足するだろう。
解像力は悪くはないですが、ズバ抜けて優れているというほどでもないようです。周辺光量落ちや歪曲が問題点として指摘されていますが、サンプルを見ると、確かに直線的な被写体では歪曲がかなり気になりますね。
[追記] テストで使用されているカメラはニコンD700です。
この焦点距離は苦手なのか。
ニコンが一番不得意なFX標準ズーム域ですが、今回も巻き返せなかったようですね。 対して18-200DX、 28-300FXの優秀さが際立ちますが。