シグマSD15は条件のよい場所では素晴らしい画質

TrustedReviewsに、シグマSD15のレビューが掲載されています。

Sigma SD15 Review

  • 画像処理エンジンは新型になっているが、顕著は進歩は認められない。連写では21コマでバッファーがいっぱいになってしまう。最近のデジタル一眼としては、3コマ/秒の連写は少々遅い。
  • バッテリーの持ちはよくはない。シグマはこの件について何も言っていないが、ほとんどストロボを使わず、モニタも最小限しか使用しない状態でおよそ170コマしか持たなかった。
  • 色再現は、光の状態がよければ鮮やかな色合いと、ずば抜けた階調再現で並外れてよく、彩度が高い領域でさえディテールは良好。しかし、いくつかの欠点もある。暗所ではダイナミックレンジが狭く、JPEGでのノイズはライバルよりも大きく劣っている。ノイズはISO200でさえ目立つ。RAWでは後処理である程度補正できるが、それでもなお問題だ。
  • AFシステムは、他社で採用されているクロスタイプセンサーではなく少々原始的。AFは比較的遅く、特に遠方や暗所では迷う傾向がある。明るいAFアシストランプを装備しているが、これは近距離でしか使えない。
  • Foveonセンサーは確かに潜在能力を秘めているが、現状ではSD15は3年前のSD14の付加的なアップグレードでしかなく、現行のデジタル一眼レフと張り合うことはできない。SD15は高価で、大きく、重い。パフォーマンスは相対的に劣っていて、特に高感度ではライバルと肩を並べるような画質は得られない。SD15が条件が良い場所では素晴らしい写真が取れることは否定しないし、Foveonに見込みがあることは私も信じているので、来年登場するSD1がFoveonの潜在能力を最終的に開花させることに期待したい。

 

SD15の画質には素晴らしいものがありますが、それ以外の面ではライバルの中級機と比べるとかなり厳しい部分が多いようですね。来年に登場するSD1では、画質を犠牲にしない範囲で使い勝手の面も改善してくれると嬉しいですね。