ソニーα700後継機は待つだけの価値のあるカメラになる

 dpreviewに、ソニーの今村昌志氏のインタビューが掲載されています。

Sony looks to change the world of DSLRs

  • ソニーの今村昌志パーソナル&イメージングサウンド事業本部長は、dpreviewの独占インタビューで「我々は本当に世界を変えることができる」と語った。ソニーはα700の価値ある後継機を作るために、すべての技術を1つに融合するだろう。今村氏は、将来のNEXシステムの拡張と、フルサイズ機へのソニーの見解についても触れている。
     
    今村氏は「αのデジタル一眼がどうあるべきなのかについては多くの議論がある。我々は独自の技術の活用に焦点を合わせている。透過光ミラーはその1つで、とても良好に機能している。α700後継機は、そのような路線で進む。我々はライバルよりも優れた製品を作りたい思っているので、それが早い時期にα700後継機を作れなかった理由だ」と語った。しかし、彼は結果(α700後継機)は待つ価値があるだろうと我々に確約した。「α33とα55で、我々は問題点を調査し、そしていくつかの問題を取り除くことを試みた。α700後継機は、そのようになる(問題点が解消されている)はずだ」
     
    一方で、NEXはいくつかの方向に拡張されるだろう。今村氏は「NEX-3/5は既にコンパクトカメラを持っている人のステップアップ用で、デジタル一眼は重くて使いにくいという人のためのものだ。NEX-3/5はこれらのユーザーにとてもよくフィットしたと考えているが、デジタル一眼レフに加えてNEXを使用しているユーザーもいるので、我々はNEXをより優しく(イージーに)軽くするだけでなく、より豊富なマニュアルコントロール機能を持ち、デジタル一眼レフのような能力を持つように拡張することも計画している」と述べた。インタビュー後のディナーで、彼は「NEX-3とNEX-5の後継機の登場は、差し迫っている」とジャーナリスト達に話している。
     
    フルサイズ機については、今村氏はソニーはなお全力を投入していると言っている。「デジタル一眼レフを始める時に、我々はもしデジタル一眼レフをやるなら、フルサイズがそこになければならないと言った。しかし、我々は多くの製品を開発しており、開発リソースには限りがある。時がくればより詳細を述べることができるだろう。フルサイズ機を発表する時には、大きく前に進みたい。他の技術的な進歩が必要とされるかもしれないので、皆さんには引き続き注目していて欲しい」

 

α700後継機と新型NEX、フルサイズ機に関する部分だけを抜粋しました。α700後継機はかなり難産になっているようですが、事業本部長が「待つ価値がある」と確約しているので、素晴らしい製品が出てくることに期待したいところです。

NEXは新機種の噂が流れていますが、「後継機が差し迫っている」という発言があるので、2月のCP+あたりで発表される可能性が高そうですね。また、小型軽量で簡単操作のモデルだけでなく、マニュアルコントロール重視の上級機も計画しているということなので、噂のNEX-7の登場も現実のものとなりそうです。

フルサイズ機に関しては、開発リソースが足りないということなので、一連の新型NEXやα700後継機の開発が一段落してから取り掛かるという感じでしょうか。Sony Alpha Rumorsが以前「α900後継機は早くて2011年末、遅ければ2012年」と言っていましたが、その通りになりそうな雰囲気ですね。