オリンパスXZ-1は素晴らしい性能だが操作性に若干問題あり

ePHOTOZineに、オリンパスXZ-1のレビューが掲載されています。

Olympus XZ-1 Digital Camera Review

  • XZ-1は使って実に楽しいカメラだ。ダイヤルやボタンが小さくて操作がやり辛いが、無意識のうちに設定が変わってしまうことはない。モードダイヤルや調整ダイヤルは、もう少ししっかりとしたクリック感があるほうが好みだ。背面のセレクタースイッチ周囲にあるダイヤルは敏感すぎて誤操作が多い。この問題が解消されれば、操作性に苦しむことはなくなるだろう。
  • AFは中程度の速さだが、合焦可能ならいつも同じ時間で正確にピントが合う。これは大部分の被写体では申し分なく、唯一問題があるかもしれないのは本当の動きモノの撮影時だけだ。AFはあらゆる用途でいつも正確で、暗所でさえ良好な性能。
  • 高感度ノイズはISO800までは効果的に抑えられている。ISO1600では大きくノイズが増えるが、ノイズで本当に画質がダメになるのはISO3200とISO6400だけだ。室内でのテストでは高感度でさえディテールと解像力を維持していて、とても素晴らしい結果だった。最高の画質でプリントするならISO200まで満足いく結果が得られ、Web用ならISO800まではそれほど劣化しないだろう。
  • 色は非常に素晴らしく、肌色のトーンはとても満足いくもの。他の幅広い被写体を撮影して、すぐに色再現性が全体的に素晴らしいことがわかった。派手な色が必要以上に派手にならない傾向であることも気に入っている。
  • オートホワイトバランスはほとんどの場面でとても良好だが、蛍光灯のプリセットがウィークポイントで、画像が奇妙なマゼンタがかった色になる。蛍光灯下ではオートホワイトバランスのほうがプリセットよりもずっと良好だ。
  • レンズは画面全域で均一な画質で、絞り開放からすでに完全に使い物になる。中程度まで絞ると解像力は向上するが、F8以上に絞ると回折の影響で解像力が再び落ちる。歪曲は他の多くのカメラよりも良好で、一般的な被写体なら心配はないだろう。フレアはとても良く抑えられており、逆光でも実用的。色収差はいくらか見られるが、良好に補正されており、通常は目立たない。
  • XZ-1はハイクオリティで多彩な機能を持つ洗練されたコンパクトカメラだ。コンパクトカメラの新境地を切り開いたレンズは素晴らしい性能で、他のカメラにはないメリットがある。操作性に関しては完璧ではないが、得られる写真は価値のあるもので、大いに推薦。
  • 良い点:ハイクオリティな造り、ハイクオリティな画質、万能なF1.8のレンズ、ポケットに入るサイズ
  • 悪い点:価格が高い、操作が厄介


画質に関しては他のレビュー同様とても高い評価で、特にレンズは極めて高い評価となっています。ウィークポイントとして操作性(ダイヤルのクリック感やダイヤルが敏感すぎることなど)が挙げられていますが、これは個人の好みもあるので、店頭で実際に触って確かめてみたほうがいいかもしれませんね。