ソニーが2種類の画素でセンサーのダイナミックレンジを拡大する特許を出願中

エンジニアの嗜みで、ソニーのダイナミックレンジの拡大に関する特許が紹介されています。

・Sony ダイナミックレンジを2種類の画素によって拡大する特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • ソニーが、高感度と低感度の信号値を同時に得る撮像素子に関する特許を出願中。 2つの信号値を合成することでダイナミックレンジを向上させることが可能。
  • RBS1S2配列(Sというのは便宜上の名称)。それぞれ赤フィルタ(赤色対応)、青フィルタ(青色対応)、白フィルタ(高感度対応)、灰フィルタ(低感度対応)を有する。RBS1で高感度画像、RBS2で低感度画像を得られ、合成によって広いダイナミックレンジを得る。
  • 高感度画素と低感度画素を備えたイメージャー(おそらく富士写のハニカムSRセンサーを指している)は安定した製造が不可だが、このセンサーはカラーフィルタの配列を変えるだけで製造可能。

 

この特許にある、赤、青、白(高感度)、灰(低感度)の画素を使って広いダイナミックレンジを実現する技術は、カラーフィルター以外は通常のベイヤーセンサーと同じなので、確かにS画素とR画素を組み合わせる複雑な構造のハニカムSRよりも簡単に製造できそうですね。

ソニーには、露光中にセンサーから2回信号を読み出すことでダイナミックレンジを拡大する特許もあったので、今後は高感度性能だけなく、センサーのダイナミックレンジの拡大にも期待したいところです。