パナソニックがローパス不要の単層式センサーの特許を出願中

エンジニアの嗜みで、パナソニックのフォトニック結晶を用いて色分離を行う撮像素子の特許が紹介されています。

・Panasonic RGB色分離を撮像素子内部で行う特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • パナソニックがフォトニック結晶を撮像素子内に設けることで色分解を行う技術に関する特許を出願中。光量をロス無く電気信号に変換することが可能で高感度に強く、ローパスフィルタも必要ないことから解像も高く、撮像素子の決定打になるかもしれない。
  • パナソニックの特許: 一つの集光レンズ(マイクロレンズ)につき、三つのPD(フォトダイオード)が対応する。集光レンズとPDの間に分光素子を設ける。分光素子には、フォトニック結晶を用いる。集光レンズを通過した光は、分光素子によって波長毎に分割され、対応するPDに入射する。
  • パナソニックの方式であれば(長いバックフォーカスが必要な三板式のように)撮影用レンズの設計で不利になることはない。ローパスを必要としない三板式の利点もそのまま踏襲している。ただ、分光感度特性は、あまりよくないようだ。

 

マイクロレンズの下に分光用の結晶を入れて、RGBに分光するというのは面白いアイデアですね。センサーは1層なので、3層のFoveonよりも容易に製造できそうな気がします(あくまでも素人考えですが・・・)。

この特許のセンサーが、Foveonのような解像感と、ベイヤーのような扱いやすさ併せ持つセンサーになれば理想的ですね。