・Micro Nikkor AF-S DX 40mm f/2.8 G - Review / Test Report
- 鏡筒はハイクオリティなプラスチック製、マウントは金属製で、造りはとてもしっかりとしている。フォーカスリングは若干の抵抗があり、まずまずスムーズに回転する。残念なことにフォーカスリングには、回転の方向を変えた際に若干の遊びがあり、ピントの微調整時にイライラするかもしれない。近接撮影時にはレンズの全長が伸びるが、前玉は回転しないので偏光フィルターの使用は容易だ。
- AF速度はそれほど速くはなく、他のマイクロニッコールよりも遅いが、通常の用途では十分な速さだ。このレンズには、20cmのフォーカスリミッタースイッチが搭載されており、これは最短の16.3cmと大きな違いがないように見えるかもしれないが、使用時にはレンズの回転角が半分になる。
- 歪曲はわずかな糸巻き型(0.13%)で、実写ではほとんどどのような被写体でも問題はない。
- 周辺光量落ちは開放では目立つが(-1.08EV)、絞ると大きく減少し、F5.6以上では大部分の被写体で問題はなくなる。
- 中央は開放からすでに素晴らしい解像力(excellent)で、絞ると更に解像力が上がる。周辺部と四隅は、開放では中央より低い値(good)だが、絞るととても良好な値(very good)まで改善する。F11以上では、回折の影響で解像力は顕著に低下する。
- 倍率色収差は開放ではとても穏やかな値(0.61ピクセル)だが、絞ると少しずつ大きくなる(F8で1.06ピクセル)。しかし、倍率色収差はボディ内や後処理で容易に補正することができる。
- ボケ味はとても満足いくもので、前ボケは若干荒っぽいが、より重要な後ボケはスムーズに描写されている。ハイライトのボケは均一で、開放付近では輪郭も目立たない。唯一の問題は、ボケの輪郭に色付き(軸上色収差)が見られることだ。
- このレンズは手頃な価格で、軽量コンパクトで、光学性能もとても良好だ。マクロ写真に挑戦してみたい全ての人に推薦することができる。ワーキングディスタンスがとても短いので、シャイな(接近できない)被写体には向かないが、そのような被写体はどのみちあまり初心者向きではないだろう。
光学性能の評価は5点満点中3.5点で、安価な単焦点レンズとしては良好な評価になっています。解像力は、ズバ抜けて高いわけではありませんが必要十分な値ですね。ボケ味も良好のようなので、ポートレートや花など幅広い用途で活用することができそうです。
あと、AFの遅さは他のレビューでも指摘されていたので、気になる方はフォーカスリングの遊びの件と併せて、店頭で確認してみた方がいいかもしれませんね。
abc
現在tokinaのM35を愛用しています。
超音波モーターが必要かどうかが買い替えのポイントかと思います。
でもtokinaの方がMFはし易そうですね。