ペンタックスQは他のミラーレス機にはないユニークなアプローチのカメラ

ePHOTOzineに、PENTAX Qのレビューが掲載されています。

Pentax Q Compact System Camera Review

  • Qは、本格的なコンパクトの中で最小と見なされているPowerShot S95と大して違わない大きさ。
  • レンズのフォーカスリングは電子的に接続されている(モーター駆動されている)。マニュアルフォーカスでは、モニタの倍率は2倍と4倍のみで、これは理想的ではない。フォーカスリングの回転角は小さいので、フォーカスリングを大きく回す必要はないが、それでもビントの微調整は可能だ。
  • バッテリーは若干弱く、CIPAの評価は50%のフラッシュ使用で230枚、またはフラッシュ未使用で250枚となっている。これはたぶん、ミラーレス機の中で最も短いバッテリーライフだが、PowerShot S95よりは少しだけよい。
  • パフォーマンスはCMOSを搭載したコンパクトカメラと同程度だが、撮影から撮影までの時間が遅い。シャッターレスポンスは素晴らしいが、AFは若干遅く、起動時間も遅い。RAWでの撮影は1コマ/秒の低速連写時のみ可能で、高速連写時はJPEGしか使えない。
  • 色再現は赤と青が濃く、とても力強い。ポートレートでは肌色の再現は良好で、(フラッシュで)赤目になるケースはとても少なかった。
  • 高感度はISO1600までは良好で、ニコンCOOLPIX P300より優れている。ISO3200からはディテールが失われ始め、ここではディテールのレベルや画像のシャッキリ感はE-PL3のような他のミラーレス機と同じレベルではない。
  • オートホワイトバランスは、デフォルトの設定では白熱灯は黄色が強く暖色系になるが、"強く補正"を選ぶとより正確な色再現になり、蛍光灯下では特に素晴らしい結果になる。
  • Qは小さなセンサーと小さなレンズを採用し、他のミラーレス機にはないユニークなアプローチのカメラだ。Qはほとんどトイカメラのように見えるが、ハイクオリティな金属ボディはプレミアムコンパクトのように感じ、そして価格もプレミアムカメラの範疇だ。動作は最新のパナソニックやオリンパスのミラーレス機のように素早くキビキビとはしておらず、コンパクトカメラのような感覚。
  • 画質は良好だが、価格はより良好な性能を持つ他のミラーレスよりも高く、本格的なコンパクトの2倍もする。しかし、Qは5本のレンズが選択可能で、まだ将来に何があるかわからない。
  • 良い点:最小のレンズ交換式カメラ、撮影後に(バッファーから)RAWで保存可能、HDRオート機能が良好なこと、5コマ/秒の連写(JPEGのみ)、小さなセンサーとしては素晴らしい高感度性能、良好な画質と色再現、多くのカスタム機能、レンズの価格が安価。
  • 悪い点: 価格が安くない、パノラマモードが無い、スクリーンの拡大モードが2倍と4倍しかない。連写時のモニタの表示。

 

Qは1/2.33インチの小型センサーを採用しているカメラとしては、画質ではかなり頑張っていますね。ウィークポイントとしてバッテリーライフが短いことと価格が挙げられていますが、バッテリーライフに関しては、田中希美男氏もツイッターで指摘していますし、ボディの小型化との兼ね合いで難しいのかもしれませんが、改善してくれると嬉しいですね。