キヤノンEOS-1D Xのインプレッションが掲載

Techradarに、プロトタイプモデルによるEOS-1D Xのインプレとキヤノンのスタッフのコメントが掲載されています。

Hands on: Canon EOS-1DX review

  • 縦位置で使用する際に、追加されたミニジョイスティックマルチコントローラーで操作できるので、縦位置でのAFポイントの選択がこれまでよりもずっと容易になった。しかし、(縦位置にしたときに)メニューが回転しないのは残念だ。
  • 61点のAFは多すぎるように思えるかもしれないが、動体の撮影ではとりわけ役に立つ。1DXのAFポイントはまだ中央に寄っているが、これまでのキヤノンのカメラに比べるとより広い範囲をカバーしている。AFポイントは、個々のAFポイントの選択と、様々なサイズのグループ単位での選択が可能だ。
  • 位相差AFは、とても暗い場所でさえ非常に早く被写体に合焦することができた。しかし、ライブビューモードでは、コントラストAFは予想通り遅く、そしてためらいがちになる。コントラストAFでは新しく報告することはあまりない。
  • 連写枚数に関しては今のところキヤノンから確認することはできなかったが、少なくとも1D Mark IVと同じ枚数は撮影できると聞いているので、JPEGで最大121枚かそれ以上記録できるはずだ。サンプル機による撮影では、若干変動するので正確な時間を計ることはできなかったが、連写時間は10秒に近かった。製品版では、さらに長時間連写できるかもしれない。
  • キヤノンUKのDavid Parry氏によると、1DXの画素数を1800万画素に抑えたのは、よりよい高感度の画質を得られるようにするためということだ。またMike Owen氏によると、1DXのフォトダイオードは1Ds Mark III のものよりも21%大きく、このことも画質とノイズの低下に有利に働いている。
  • 残念なことに1DXはクロップモードを搭載しておらず、そしてキヤノンはファームアップでこの機能を追加するかどうか答えられないと述べている。キヤノンは1D Mark IVを継続すると話してくれたので、1.3xが好きなユーザーは今でもなお1D4を選ぶことができる。
  • もし1D4と1Ds3が存在しなければ、1DXは真に最高のカメラのように思えるが、1D4と1Ds3の存在が、1DXのコンセプトについて既存のEOS-1ユーザーに基本的な疑問を生じさせている。

レビューに使用しているモデルは、高感度のテストを行うことができず、連写速度も安定しないということなので、まだまだ完成度は低いようですね。発売まで半年近くもあるので、製品版での更なるパフォーマンスの上積みに期待したいところです。

特に高感度の画質には相当に力が入っているようなので、縮小版ではないサンプルが公開されるのが楽しみですね。

あと、デジカメWatchでは1D4・1Ds3共にディスコンと記載されていましたが、ここでは1D4が継続して販売されるとされているのが少々気になるところです。海外でのみ1D4が継続販売されるんでしょうか。