キヤノンUSAがデジタルシネマカメラ「EOS C300」「EOS C300 PL」を正式に発表しました。
・Canon USA Announces Cinema EOS C300 and EOS C300 PL Cameras (DVIINFO)
- 本日ハリウッドでキヤノンUSAは、プロフェッショナルHDシネマシステムの一部でCinema EOSブランドの2機種のデジタルシネマカメラEOS C300とEOS C300PLを発表した。2機種のカメラはマウントを除いて全てが同一だ。
C300はEFマウントを採用し既存のスチル用レンズをサポートする。一方でC300PLはPLマウントを採用し、キヤノンのPLマウントのシネレンズと様々な幅広いサードパーティー製PLマウントレンズと互換性がある。C300/C300PLの仕様は次の通り。 - 830万画素(2160×3840)Super35 CMOSセンサー(4K解像度)、DIGIC DV III プロセッサ。
- キヤノンXFコーデック(50Mbps 4:2:2 1080p30 MPEG2 MXF)で2つのCFカードに記録。
- キヤノンログガンマ、SDI、コンパクトボディ、キヤノンXFシリーズと似たカスタムプリセットとメニュー。
- 露出とフォーカスコントロールは完全なマニュアル、AEやAFは双方のカメラに搭載されない。
- 液晶モニタ、XLRオーディオユニット、サイドグリップ、トップハンドル、バッテリーチャージャー込みのシステムで販売される。
- 発売は2012年1月、価格は16000USドル(C300)
- シネマEOSシステムには、キヤノンのハイエンドシネマズームレンズが含まれており、(4本のうち)うち2本はPLマウントバージョンがある。3本の単焦点レンズはEFマウントのみだ。全てのレンズは4Kに対応する。
- Canon Zoom Lens CN-E14.5-60mm T2.6 L S (広角ズーム、 EFバージョン)
- Canon Zoom Lens CN-E14.5-60mm T2.6 L SP (広角ズーム、PLバージョン)
- Canon Zoom Lens CN-E30-300mm T2.95-3.7 L S (望遠ズーム、EFバージョン)
- Canon Zoom Lens CN-E30-300mm T2.95-3.7 L SP (望遠ズーム、PLバージョン)
- Canon Prime Lens CTZ-029 (24mm)
- Canon Prime Lens CTZ-030 (50mm)
- Canon Prime Lens CTZ-031 (85mm)
噂になっていたシネマ用のEOSシステム「Cinema EOS」が正式発表されました。ピントも露出もフルマニュアルで16000ドルということなので、一般のアマチュアが手を出せる製品ではなさそうですが、EOSワールドが広がることは、スチル用EOSへの技術のフィードバック等でアマチュアにも恩恵がありそうですね。今後の展開に注目したいところです。
[追記] 3本の単焦点レンズの価格はいずれも6800ドルで、5D2と1DXのフルサイズセンサーをカバーするとのことです。また、ズームレンズは広角ズームが45000ドルと47000ドルで、これらのレンズはSuper35/APS-C専用とのことです。プロ用のレンズとはいえ、すごい価格ですね。
(※Engadgetより)
5d2
24mmと50mmはLレンズですかね?エントリークラスだったらありがたかったのですが。
暇人
この価格でしたら、孫を撮りたいリッチなお爺さんや、映画サークルでも手が届きそうですね。
キヤノン史上最大というのは言い過ぎでは?
UTO
シネレンズ、85mmT1.3 これ、Tが透過率を考慮したF値だとすると、実態は85mmF1.2ということですよね・・
ズームレンズのT2.6はF2.4設計っぽい。
85mmF1.2のEFマウントレンズだとすると、これはこれで魅力的かも???
でも、マニュアルですか・・・
あとお値段いいんでしょうね・・。
CINEALTA
価格が安価なので学校などでは需要があるでしょう。
しかしスペック的に見てプロのシネ撮影現場ではどうでしょうか。
ARRI,RED,SONY,パナソニックと比べてこれといった特徴がないように思います。
匿名
レンズのデザイン、ヨーロピアンな感じでステキですわ。
今回の製品化にあたって、欧米の現地法人の意見を十分に取り入れていると
推測します。
イイ感じです。
革新的な製品の続編を期待します。
RAVEN
私はスチルなので要らないのですが、
本気で映画が撮りたい人に、この価格は魅力的なんでしょうね。
おそらくシネカメラとしては大幅な価格破壊なんでしょう。
これで5DMk2後継機が4K対応という線は消えたと見ていいと思うのですが、こちらの方も早く登場してほしいですね。
深読みすると、5D後継の登場が近いのかな?
hyperjuin
コーデックが50Mbps 4:2:2 1080p30 MPEG2 MXFでは何とも時代遅れ。期待させた割にはガッカリ。100Mbps 4:2:2 1080pをたたき出すビデオカメラが20万円代で入手出来る時代に何を考えているんだろう?
omake
さすがキヤノンですねぇ…
すでに5Dや7Dが映画現場で使われるように、画質的には既存の物でも勝負になります。しかし、大規模な現場では「こんな安いカメラで良いのだろうか?」という不安が逆に存在するのがネックでした。
つまり、このカメラがこれまでのEOSよりも価格が高いのは、「高いカメラなのだから大丈夫」というブランドイメージ構築のためもあるとおもいます。
レンズにしてもカメラにしても、もっと安くで出すことも出来たでしょうが、あえてそれなりのお値段にしたことで、大規模な商業撮影現場でも、大手を振ってEOSを使うことが出来るようになります。
この製品の存在によって、5Dや7Dランクの製品の信頼感さえアップするという仕組みです。
つまり、この製品自体が売れるかどうかというより、シネカメラブランドとしてのEOSをイメージ付けるフラッグシップとしての役割が大きいのでしょう。
シネ専用レンズも、それ自体の必要性はもとより、ブランドイメージ構築が大きな目的であることに疑いの余地はありません。
EOSという名前でkissからCinemaまで充実させることで、ユーザーや付属機器メーカーがステップアップ・ステップダウンどちらを望んでも囲い込みできるようになります。
このへん、どうにも従来の製品群の兼ね合いで割り切れなかったソニーやパナとは違って、非常にストラテジーが上手いと思います。
もともとビデオカメラではどちらかというとソニーやパナの影にいるイメージのメーカーでしたから、なおさらこういった戦略が取れるのでしょうね。
価格が強気と言えど、対抗馬がシネアルタとかの従来のシネカメラであることを考えれば十分な競争力ですから、このカメラ自体明るい未来が想像できます。
3年前にはソニーやパナはこんなことになるとは思ってなかっただろうなぁ…。
UTO
ここを見ると
http ://www.sankeibiz.jp/business/news/111104/bsj1111041657005-n1.htm
「EOS C300」は有効画素数は約829万画素で、映像信号を光の3原色ごとに読み取って処理・出力するため、映像の輪郭を鮮明にできる
とあります。
え、まさか3CCD・・もとい、3CMOSカメラ???
すず
ズームレンズは個人で買うレベルのものではない価格ですね。
本体はF3と同程度なので個人で買う人はいますね(私も買おうかと思ってます)。
ただ、レンズはPLマウントのZEISSのコンパクトプライムを何本か買うという選択になる方が多いのでしょうね。
EFマウントのシネレンズ買っても、カメラ買えた時に使えませんからね。
オーロラ
黒いボディに赤いエンブレムがかっこいい。
hiro
インタビーで見てきましたがイオスちょつと期待はずれでした。
現物のデモなかったし。4kの動画をスチール写真で撮る必要が本当に有るか疑問です、32インチ26台に拡大展示のシステム用に7Dで動画撮って映像流しましたが問題がほとんどありませんでした。又4kのモニターが有ってもブルーレーにも対応して居ないし、どの様に使用するのか不明です。
画素もいまいち少ないのと同じ用にキャノンのセンサーを採用しているレッドとの比較でもちょつと物足りない感じでした。昔のCCDの色順次の読みだし方式と同じで有ろうと思われるのでそこは如何かな?と思いました。
ビデオ専用機は1080だけしか撮れないのでこれも少し違和感ありました。単にPLマウントにしただけとの感じです。イオスの動画機能を違うボデーに組み込んだとの印象から離れません。此れはソニーのビデオカメラでNEXのセンサーとマウントにしたカメラでも使用感は違いが出ないと思われますが?