PENTAX 02 STANDARD ZOOM 5-15mm F2.8-4.5はズーム全域でとても良好な性能

photozoneに、PENTAX 02 STANDARD ZOOM 5-15mm F2.8-4.5(PENTAX Q用の標準ズーム)のレビューが掲載されています。

Pentax-02 Standard Zoom 5-15mm f/2.8-4.5 (Pentax Q) - Review / Lens Test

  • 鏡筒は外側は何らかの種類の合金製、内側のチューブはプラスチック製で、造りはとても良好だ。鏡筒はワイド側にズームすると伸び、目一杯繰り出している時でもガタつきはない。ズームリングとフォーカスリングはスムーズに動く。
  • AFは速く、ほとんど作動音はしない。MFでは、モニタの倍率が4倍までしか上げられないので、正確なピント合わせが困難だが、これはレンズの問題ではない。
  • 歪曲は5mmで4.8%の極めて大きなタル型で、7mmでは2.3%の中程度のタル型。望遠側では歪曲は次第に小さくなり、15mmでは実質的に歪曲はない(0.229%のタル型)。歪曲は一眼レフのレンズと比べると明らかに弱いが、m4/3のレンズも無補正の状態では似たような振る舞いだ。これは恐らく小型化の副採用だろう。(覚え書き)Qは歪曲の自動補正機能を搭載している。
  • 周辺光量落ちは極めてよく補正されており(5mm開放で0.22EV)、心配はない。
  • 解像力は開放から既に十分な値で、5mmと7mmではF4でピーク(excellent)に達する。望遠端では開放(F4.5)で既に回折の影響による解像力の低下が見られ、影響が極めて顕著になるF5.6とF8の使用は避けるべき。これはレンズの問題ではなく、小さなピクセルサイズによる物理的な制限によるものだ。
  • 倍率色収差は平均0.8ピクセル以下で非常によく補正されており、実写で問題になることはない。
  • 小さなセンサーによる制約の中で、このレンズはズーム全域でとても良好な結果を残している。レンズのスイートスポットはF4前後で、それ以上絞ると回折の影響で画質が制限されるので、(大きなセンサーの)一眼レフのように絞ってはいけない。周辺光量落ちと、倍率色収差はとても良好だが、歪曲は非常に大きく状況によっては問題になることがあるだろう。

 

光学性能は5点満点中3.5点で、キットレンズの標準ズームとしては良好な評価になっています。解像力は開放から高い値で、四隅までほとんど落ち込まないのは見事ですね。周辺光量落ちもほとんど無いので、このレンズもより大型のセンサー(1/1.7?)に対応するイメージサークルを持っているのかもしれません。

あと、Qはせっかくのレンズ交換式なので、レンズ固定式のコンパクトではカバーできない領域のレンズをいくつかリリースして欲しいところですね。