富士フイルムが色再現性に優れた有機三層式センサーの特許を出願中

エンジニアの嗜みで、富士フイルムの新しい有機三層式センサーの特許が紹介されています。

・Fujifilm 青の色再現に優れた有機三層式撮像素子の特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • 富士フイルムが青の色分離に優れた有機変換膜を有する撮像素子の特許を出願中。高感度やS/N比に秀でており、原理的にローパスフィルタが不要なので解像にも優れ、更に色再現も良いとなれば究極のイメージセンサーが完成しそう。
  • 有機材料は様々な種類があるので、適切な組み合わせを模索する必要がある。特許技術を使った有機膜は、分光感度が400~520nm程度になるようで、この数値は、銀塩フイルムの青感層の性質にかなり似ている。ということは、フイルムと遜色無い色再現性を備えたデジタルカメラが登場するかもしれない。

 

有機センサーの特許が次々に出てくるところを見ると、富士はこのタイプのセンサーの開発に力を入れているのかもしれませんね。この特許のセンサーは、高解像で色再現性が良く、高感度にも強いと三拍子揃った申し分のないセンサーのようなので、ぜひ製品化にこぎつけて欲しいものです。

来年登場する富士のミラーレス機は、APS-Cセンサーにもかかわらずフルサイズに匹敵する画質をうたっているので、ひょっとすると有機CMOSセンサーが実戦投入されるのかもしれませんね。