ソニーE 55-210mm F4.5-6.3 OSSは望遠端でも良好な性能

Kurtmungerに、ソニー E 55-210mm F4.5-6.3 OSS(SEL55210)のレビューが掲載されています。

Sony NEX 55-210mm F/4.5-6.3 OSS

  • 歪曲は小さい~中程度の糸巻き型。歪曲の形はとても単純で後から容易に補正できる。また、NEXの機種によっては歪曲は自動的に補正される。
  • 周辺光量落ちは開放ではズーム全域で若干大きいが、実写ではそれほど目立たない。機種によっては、周辺光量落ちは自動的に補正される。
  • ボケはうるさい。広角端では絞り値にかかわらずうるさいが、望遠端で少し絞ったときにはスムーズになる。
  • 逆光耐性は強い光源が入らなければ問題ない。太陽が画面の近くにある場合はフレアが出やすく、逆光で汚くならないようにするには太陽を画面内に入れるのは避けたほうがよい。付属のフードは概ね有効だ。太陽や強い反射光が入ると、グリーンのゴーストが出るが、これにはフードは役に立たない。
  • 色収差は55-90mmでは平均的で、100-210mmでは素晴らしくよく補正されている。機種によっては色収差は自動補正されるが、このレンズではどの焦点距離でも自動補正の必要はない。
  • 解像力は、広角端では中央から中間部までは全ての絞りでシャープだが、四隅は絞っても若干甘い。100mmでも基本的に同じで、中間部までは良好だが四隅は若干甘い。望遠端では、中央から四隅までとてもシャープで、これはこのタイプのレンズとしては極めて良好な性能だ。解像力が最も高くなるのは、広角端ではF5.6、望遠端ではF8で、F11ではズーム全域で良好だがF8と比べると多少甘くなる。
  • ソニーのE55-210mmは比較的安価で、手ブレ補正と静かなAF、有用なズーム域を備えたレンズだ。価格を考えると、光学性能はズーム全域で一様に良好な性能で、特に望遠端では良好だ。これは安価なキットタイプのレンズでは少々異例のことだ。悪い点は逆光耐性を除けば無いが、小さなNEXのボディには、このレンズはかなり大きく見える。
  • 望遠端での使用が多く解像力重視なら、タムロンやソニーの18-200mmの高倍率ズームよりもE55-210mmがずっとよい選択だろう。

 

廉価な望遠ズームは広角側は良好な性能でも、望遠端ではかなり解像力が落ちるケースが多いですが、このレンズは望遠端まで高性能で、価格を考えるととても優秀なレンズと言ってもよさそうですね。逆光耐性とボケ味も、キットズームと考えれば問題はなさそうです。