EOS 5D Mark III とD800の感度別の画質の比較レビューが掲載

CAMERA LABSに、キヤノンEOS 5D Mark III とニコンD800の感度別の画質の比較テストが掲載されています。

Canon EOS 5D Mark III vs Nikon D800 noise

  • 5D Mark III とD800で、現実の環境でJPEGの画質を比較した。5D Mark III にはEF24-105mm F4Lを、D800にはAF-S24-70mm f/2.8Gを装着し、両者とも絞りはF8にセットした。ホワイトバランスは手動で3300Kに、オートライティングオプティマイザとアクティブDライティングはOFFに設定した。
  • 一見して、5D3はよりシャープネスとコントラストが強くパンチが効いた画質だが、画素数の多いD800が明らかにより多くのディテールを捉えている。
  • ISO50-100ではD800のアドバンテージを楽しむことができる。ISO200では5D3は100%クリーンのままだが、D800はピクセル等倍ではわずかなノイズに気付くかもしれない。心配はないが明らかな違いがある。
  • ISO400ではD800の背景のノイズが少しはっきりとしてくる。5D3にもノイズが現れるが、ここではキヤノンが明らかにクリーンだ。とは言うものの、ディテールではまだD800が上回っている。
  • ISO800ではD800のノイズがますます目立ってくるが、5D3はまだノイズを上手くコントロールしている。ニコンはキヤノンほどノイズを嫌わず、ノイズ消しよりもディテールを優先しているが、D800でも同じアプローチが採用されている。
  • ISO1600ではD800のノイズは顕著になり、キヤノンの方がクリーンな画質だ。ここで初めて、ごくわずかではあるが5D3がリードしている。
  • ISO3200では5D3もノイズが目立ち始めるが、D800よりはずっと少ない。輪郭も5D3の方がずっと良好だ。ISO6400ではD800は非常にノイジーで輪郭はかなり不鮮明になり、5D3との差は更に大きくなる。
  • ISO12800と25600でも状況は同じで、これらの感度では、5D3がD800と比べて2段分前後のアドバンテージがある。5D3のISO12800は小さなプリントなら実用になるが、一方D800はかなり画質が悪いように見える。
  • 5D3はISO51200と102400も設定できるが、ノイズがひどくディテールと彩度も失われる。これらの感度は非常用だ。
  • 低感度のディテールではD800が、高感度のノイズレベルとよりクリーンな出力では5D3が優っている。重要な疑問はどの感度で交差するかだが、サンプルからの判断ではISO800だ。ISO50-400ではD800が5D3を上回っているが、ISO800とそれ以上ではD800は顕著にノイズが増える。5D3はISO1600-6400で極めてクリーンな画質でとても実用的だが、D800はかなりノイジーになる。

 

感度別の比較サンプルでは、D800と5D Mark III のJPEGの絵作りの違いがよくわかりますね。5D3はシャープネスが強いためか低感度で輪郭が少し太いような感じがしますが、高感度ではとても綺麗にノイズを消しています。一方で、D800は高感度ではノイズが目立ちますが、低感度のディテールは見事ですね。