ツァイスDistagon T* 2.8/15 は卓越した光学性能

ePHOTOzineに、ツァイスDistagon T* 2.8/15 ZFのレビューが掲載されています。

Carl Zeiss ZF Distagon T* 15mm f/2.8 Lens Review

  • 鏡筒は金属を多用した頑丈な造り。重さは800gで少々重いが、テストに使用したD700とのバランスは申し分ない。フォーカスリングは、絹のようになめらかで正確に動く。
  • 解像力は絞り開放から中央はすでに卓越した値(outstanding)で、四隅も素晴らしい値(excellent)に近い。絞ると解像力は更に向上し、F5.6-F11では画面全域で卓越した値(outstanding)になる。解像力に関しては、このレンズは名声にたがわない性能だ。
  • 色収差はまずまず良好に補正されており、周辺部にハイコントラストの被写体がある場合でも多くの場合で問題はないはずだ。絞りをF22に絞った場合のみ、周辺部の色収差は1ピクセルを超える。
  • 周辺光量落ちは開放で3.05EVと非常に大きく、F11まで絞らないと解消しない。
  • 歪曲は3.04%のタル型でしばしば問題になるかもしれないが、このような広い画角のレンズとしては比較的穏やか。歪曲の形は若干波打っており、後処理による補正は少しやりにくいかもしれない。
  • 逆光耐性は問題なく、光源を入れてもコントラストは高いまま維持されており、フレアもほとんど問題にならない。
  • 価格が高い(2350ポンド)ので、このレンズは専門家のアイテムだ。しかし、宝くじに当たれば、このレンズのこのクラスのレンズを超える卓越した解像力、少ない色収差と歪曲、そして造りのよさを享受することができるだろう。
  • 良い点: 卓越した光学性能、素晴らしい造り、非常に滑らかなフォーカスリング。
  • 悪い点: 頼もしい価格、フードが取り外せずフィルターが使いにくい、絞り開放で周辺光量落ちが目立つ。

 

解像力は絞り開放から素晴らしい値で、超広角レンズで周辺部の解像力がここまで優秀なレンズは珍しいですね。また、このクラスではフィルターが使えないレンズが多いので、フィルターが使えるのも魅力的ですね。

価格は確かに高いことは高いですが、同クラスのEF14mm F2.8L II などと比べると一回り高い程度なので、宝くじに当たったら買うというのは少々大げさなような気がします。