ペンタックスK-30はコストパフォーマンス抜群のカメラ

ePHOTOzineに、ペンタックスK-30のレビューが掲載されています。

Pentax K-30 Digital SLR Review

  • ボディは安心感のある頑丈な造りで、しっかりとした手応えを感じる。SDカードの取り出しは、いくらかやり難いが慣れれば問題はない。光学ファインダーは明るくクリアだ。
  • バッテリーライフはCIPA規格で410枚で、実写では(フラッシュ無しで)600枚以上撮影することができた。K-30はオプションの単三バッテリーホルダーで、単三電池に対応する。
  • OVF使用時はAF速度は非常に速いが、ライブビューでは顕著に遅くなるので、静物以外ではライブビューでの撮影は避けたほうがよい。またライブビューでは、フォーカスの迷いのため作動音がずっとうるさく感じられる。起動時間は極めて早く、撮影から次の撮影までの待ち時間も優秀だ。
  • 色再現はとても良好で、肌色のトーンはとりわけ素晴らしい。ディテールも良好だ。露出とAFは信頼できる。手ブレ補正は1/10秒程度まで、シャープな画像が得られる。
  • ノイズはISO100から400までは非常に少ない。ISO800と1600ではノイズがまとわり付き始める。ISO3200ではノイズはより顕著になり、ISO6400ではノイズのザラつきが更に顕著になるが、(カラーチャートの)薄い色はまだ極めてクリーンだ。ISO12800ではノイズが著しく目立ち、これが使える最高感度だと判断する人もいるかもしれない。ISO25600はノイズは盛大だが、色乗りはまだ良好だ。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯下では暖色になるが、プリセットではずっと自然な結果が得られる。また、蛍光灯下では若干アンバー(琥珀色)に傾くが、プリセットではより自然になる。
  • 動画機能はK-01と同じで、マニュアルモードでは録画中にシャッタースピードやISOが調整できる。ホワイトバランスは録画前にセットできるが、録画中はセットできない。手ブレ補正は手持ちの動画撮影でとても効果的だ。
  • K-30はコンパクトなボディに多くの機能を満載している。価格は599ポンドで、防塵防滴の一眼レフとしては素晴らしいコストパフォーマンスだ。画質は色もダイナミックレンジも素晴らしく、適切なレンズを使えばディテールも良好。K-rからのアップグレードや、防塵防滴のカメラを探している人には素晴らしい選択肢だ。
  • 良い点: 素晴らしい色、DNG形式に対応していること、ノイズが少ない、防塵防滴、手ブレ補正、6コマ/秒の連写、改善された動画、アダプターで単三電池が使用可能、ライブビューでフォーカスピーキングが使用可能、防塵防滴の一眼レフとしては安価。
  • 悪い点: HDMI端子・マイク端子が無い、メモリーカードが取り出しにくい、ライブビューのAFが遅い。

 

K-30は奇抜な新機能こそありませんが、視野率100%のファインダーや防塵防滴、2ダイヤルの採用など、カメラとしての基本的な部分を磨きあげた、中級機のようなコンセプトのエントリーモデルですね。画質は色乗りがよく、ローパスが薄いためかK-5よりも切れ味が鋭い印象です。