ニコンがローパスの効果をレンズごとに最適化する特許を出願中

エンジニアの嗜みで、ニコンのレンズ内にローパスを内蔵して、ローパスを適切な強さに調整する特許が紹介されています。

・Nikon レンズ毎に最適なローパスキャンセルを施す特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • ニコンがレンズの解像力に応じたローパスキャンセルを行うことで、ローパス効果を適切な値にする特許を出願中。 残存収差によってレンズそのものがローパス効果を有する場合、強力なOLPFは不必要なので、是非とも実用化してもらいたい特許だ。
  • ニコンの特許: OLPFをボディ側とレンズ側に有する。複屈折板(OLPF)の分離幅をレンズの解像力に最適化する 。
  • 全てのレンズはローパス効果を持っているので、解像力の劣るレンズの場合、ボディ側のOLPFは不要。ニコンの特許は、レンズ側にOLPFを組み込んで、光線の分離幅を最適な値にするというもので、これなら必要以上に解像が低下しなくなる。
  • この特許はD800Eの構造と似ている。 それをレンズ側で実現したので、D800Eでなくとも、D800Eの解像効果を得られる。

 

レンズ側にもローパスフィルターを搭載して、レンズごとにローパスの効果を調整するというのは、面白い発想ですね。この特許の仕組みなら、モアレや偽色の発生と、解像力とのバランスをギリギリまで追い込むことができそうです。