キヤノンが樹脂レンズを採用したコンパクトな300mm F4の特許を出願中

エンジニアの嗜みで、キヤノンの樹脂レンズを使用した300mm F4の特許が紹介されています。

・Canon 環境変化に強い樹脂レンズを用いた300mm F4の特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • キヤノンが300mm F4の特許を出願中。 樹脂レンズを用いることで色収差を軽減し、また樹脂レンズの欠点である温度変化による性能変動も軽減したようだ。 今後は高級レンズでも積極的にプラスチックレンズが使われるようになるかもしれない。
  • キヤノンの特許:3つ以上の光学素子を接合。樹脂の外径を大きくして、接合時の歪みを小さくする。封止剤を用い、吸湿による樹脂の屈折率変化や形状変化を防ぐ。ガラス素子の外周部に黒塗りを行う。
  • キヤノンの特許は樹脂レンズをガラスではさみこんだ時に問題となる接合剥がれ(バルサム切れ)を、厚み等の最適化によって軽減したもの。
  • 今回の特許は小型化にも貢献するようで、単純計算で光学全長=300x0.68=204mmになり、EOSのフランジバックを引いて、製品全長=204-44=160mmとなる。 EF300mm F4L IS USMは製品全長221mmなので、大胆な小型化を期待出来る。

 

小型化が期待できるということなので、高性能で耐久性・耐候性に問題がなければ、ハイエンドクラスのレンズに樹脂レンズを採用するのもアリかもしれませんね。

キヤノンは300mm F4を使った新素材や新技術の特許を多数出願しているので、ハイテク満載のEF300mm F4 II が製品化されることに期待したいところです。