パナソニックLUMIX G X VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6はズーム全域でしっかりとした解像力

Photozoneに、パナソニックのLUMIX G X VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.のレビューが掲載されています。

Panasonic LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.

  • 鏡筒の造りは、とても精度が高く高品質なプラスチックのおかげで素晴らしいクオリティだ。電動ズームのフォーカスレバーはスムーズに動き、録画中にブレのない快適な操作ができる。インナーフォーカスなので前玉は回転しない。
  • AF性能は際立っている。作動音がしないのでフォーカスノイズに悩まされることなく動画撮影が可能だ。
  • 歪曲はm4/3では自動補正されるので、表面に現れる歪曲は標準キットレンズとしては穏やかなもので、14mmでは0.9%の穏やかなタル型、42mmでは0.54%のわずかな糸巻き型だ。これは実写で心配の無い値だが、無補正のRAWでは14mmで6.8%の極めて大きなタル型で、これまでの(悪い意味での)新記録だ。
  • 周辺光量落ちは14mm開放で1.4EV前後で、実写でも容易に目立つ。しかし、絞れば顕著に改善し、F5.6以上では若干目立つ程度になる。無補正の状態では周辺光量落ちは一貫してより悪い結果になる(特に14mm)。周辺光量落ちに関しては凡庸な性能だ。
  • 解像力は14mmと28mmでは、中央は素晴らしい値(excellent)~とても良い値(very good)で、周辺部はおおむね良い値(good)だ。42mmでは落ち込むが、とは言え、それでもなおとても良い結果を得ることができるはずだ。
  • 倍率色収差は特に14mmでは大幅に自動補正されており、未補正の状態では周辺部で2ピクセルを超える値だ。色収差の問題は自動補正で大きく改善されている。
  • 手ブレ補正の効果は、実写ではおおよそ2-3段分。
  • X14-42mmは極上のキットズームではないが、驚くほどコンパクトで、解像力はズーム全域でしっかりとしている。色収差はかなり目立ち、これは主に収差の自動補正が効かないオリンパスユーザーに問題がある。歪曲は問題ない。周辺光量落ちは開放ではズーム全域で目立つが、F8以上に絞れば問題はなくなる。
  • 我々はこのレンズを楽しんで使うことができたし、今も使っている。大きさ・重さの点ではこのレンズを負かすのは困難だろう。従って、もしあなたが超小型の標準ズームを探しているなら、これがそのレンズだ。価格も全体の仕様を考えると満足のいくものだ。

 

光学性能の評価は5点満点中3点で、このクラスのレンズとしては良好な評価となっています。解像力や色収差などの数値はそれほど際立ったものではありませんが、これだけ軽量・コンパクト化されたレンズであることを考えると、期待以上の性能と言ってもよさそうですね。