ニコンがマイクロレンズの位置を動的に変更して集光位置を最適化する特許を出願中

エンジニアの嗜みで、マイクロレンズの位置を液体の圧力を使って変更し、集光位置を最適化するニコンの特許が紹介されています。

・Nikon 像面位相差AFを絞り毎に最適化する特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • ニコンがマイクロレンズの光軸方向の位置を動的に変更することで、集光位置を最適化する特許を出願中。 集光位置を最適化することで、どのF値(絞り)でも像面位相差AFを行うことが可能になる。 また、入射角の大きいBiogon等の対称型レンズでも周辺画質を改善出来そうだ。
  • ニコンの特許:マイクロレンズの間に透光性の流体を充填し、流体の圧力を調整することでマイクロレンズの調整を行う。
  • 位相差AFだとF値が制限されてしまうが、ニコンの特許だとどのF値でも対応可能だ。絞った状態でもAFが可能なので、連写中に開放に戻す必要もなく、任意の絞り値で連写や動画中のAFが可能になる。

 

絞ったままの状態で像面位相差AFが使えるようになると、動画や動体の高速連写等でかなりメリットがありそうですね。また、レンズの特性に合わせてマイクロレンズの位置を調整すれば、オールドレンズなどのテレセン性の低いレンズを使用した際の色かぶりを抑えることができそうです。