Aptinaが、新しい1インチ1000万画素CMOSセンサーを発表しています。
Aptina Introduces High Performance Camera Sensor To Bridge And Mirrorless Cameras Market
- アプティナはデジタルカメラ用のイメージセンサー「AR1011HS」を発表した。この1インチフォーマットのセンサーは、ハイクオリティなブリッジカメラやミラーレスカメラに理想的だ。このセンサーは1000万画素で画素ピッチは3.4ミクロン、DR-Pixテクノロジーが採用されている。
- ハイスピードセンサー構造によって、フル10MPの解像度での60fpsの撮影と、真のHD解像度のためのオーバーサンプルの1080p、1080pの120fps、スローモーションモートのためのハイフレームレートを含む様々な動画モードが使用できる。
- DR-Pix技術によって、AR1011HSは暗所での高いピクセル感度と、明るい場所でのピクセル性能を両立している。
アプティナが新型の1インチセンサーを発表しましたが、このセンサーが次期 Nikon 1 に採用されるのでしょうか。スペック的には現行の1インチセンサーと同じ1000万画素で、これまで同様、高速な読み出しを特徴としているようです。現行型との違いはあまりよく分かりませんが、画質等の改善を期待したいところですね。
クリップアート
フル10MPで60fps、1080pの120fps、DR-Pix技術。。。
Nikon1シリーズに超小型Scarletがラインナップされるのでしょうかね?
IMGx
OmnivisionことFreescaleからは大き目のセンサー出ないんでしょうかね?
色々選択肢が広がるのはいいことだと思います。
もち
恐らく次のNikon1に搭載されるであろうセンサーが1000万画素を維持していて安心しました。
現状では楽しくても画質がイマイチだったハイスピード動画に関しても手が入っているようで楽しみです。
高感度についても良くなっているなら嬉しいですね。
でもこれが搭載されるのはV2なのでしょうかね?
J3も同時期にだして欲しいなあw
V2が軽量コンパクトなら良いんですが。
ぎゃーとる
世界でのイメージセンサー開発競争が激化してますよね。
日本メーカーはソニーでさえも上位シェアに食い込めていません。
日本のメーカーの大部分は開発予算さえ海外メーカーに張り合えるだけ確保できてないのではないでしょうか。
Niko
現状のNikon 1の販売量ならば、Sony 2000万画素とAptina 1000万画素の両方を出しても良いように思います。
ただ、値段があまり変わらなければ、2000万画素の方が圧倒的に売れるのでしょうか。
ten
静止画の画質に問題なければ、いわゆる高級コンデジにこのセンサー使って欲しい。ズームレンズだとRX100同様レンズ設計にしわ寄せ来ちゃうから、次世代のGRDとか。
え?
>日本メーカーはソニーでさえも上位シェアに食い込めていません。
ソニーは、画像センサーの世界シェア約4割を握るトップメーカーですよ。
とわき01
ソニーの金額シェアは18%になっていますね。
出所は、経済産業省。
http://home.jeita.or.jp/page_file/20120606095620_vA79EYBXZH.pdf
こちらの16頁にグラフあります。
シャープのシェア(12%)、こんなにあるかなぁ?
センサーだけでなく、携帯電話向けのカメラモジュールの
売上も含んでいるような気がします。
鳥
ぎゃーとるさんと、え?さんの話の食い違いは、おそらくユニットシェアと、売上高シェアの違いでしょう。
例えば2010年のデータを見ると、ユニットシェアでは、Sonyでさえ5%程度で、Canonは1%にも満たない状況です。世界のトップスリーはオムニ、サムスン、オプティナなど、大陸系メーカーが名を連ねています。
しかし売上高シェアとなると話はまるで違ってきて、Sonyは市場の利益の25%を取得する市場ナンバーワンメーカーで、Canonも13%程度まで跳ね上がり、センサー外販が主産業ではないCanonがセンサー売上高でオプティナをしのぐ売上高を誇っています。
つまり日本企業が売るイメージセンサーは、高付加価値製品が多く、薄利多売的な安い製品が少ないと言うことが言えるでしょう。また、ユニットシェアの場合、タブレットや携帯機器、監視用や車載カメラ、Webカメラなど数が出る製品に付属するカメラ機能のシェアが大きく響いてきますので、そういう市場で強みのあるメーカーが名前を連ねることになります。
ただ、かつてメモリ産業でも、日本はかつてシェア80%を誇っていましたが、価格破壊が起こった時に高付加価値製品にとどまりシェアが下がり続け、やがてはエルピーダを除いて撤退に追い込まれた過去があるので、必ずしも売上高が高いから、ユニットシェアが低くても安泰とは言えません。
フルサイズ派
動画性能すごくないですか?
>フル10MPの解像度での60fpsの撮影と
4k動画に匹敵する大きさでの撮影が可能
>真のHD解像度のためのオーバーサンプルの1080p
ビニングにより、アンチエイリアスからの解放
>1080pの120fps、スローモーションモートのためのハイフレームレート
これも凄い。
このセンサー、デジカメ用というよりビデオ用に開発したのではないでしょうか?
最近はムービー用途カメラも、ラージセンサーに力がはいっていますが、ラージセンサーは被写界深度が浅いため基本AFは使用出来ませんし、1インチビデオは非常に使い勝手が良いと思います。
daipa
鳥さんの意見に全面的に賛成です。おそらく、高付加価値の画像センサーは日本企業は優位であることは、カメラの性能からも明白だと思います。
しかし、世界のニーズからすれば、日本のカメラほどの性能はなくて良いので、安価な製品が選ばれるのでしょう。だからこそ、キヤノンもX50のような機種を出すし、ニコンもD3000番台は止めないのだろうと思います。これは自動車の市場でも同様です。そのため、日本のメーカーも高付加価値であれば生き残って行けると考え無い方が良いと思います。でも、これからオムニに対抗するのは大変でしょうね。頑張れ、ソニー、キヤノン、パナソニック。。。。
マワシ
薄利多売で日本メーカーが生き残るのは大変なことですものね。
普及価格帯を捨てて、高付加価値に頼らざるをえないのは仕方のない事です。
しかし、いつかは海外メーカーの品質も必要十分というレベルに追い付く。
その時に、どれだけ高品質をアピールしても売れなくなるのが怖いですね。
テレビがどんなに高品質でも、日本の製品が売れなくなってしまったように。
DEN
>マワシさん
>しかし、いつかは海外メーカーの品質も必要十分というレベルに追い付く。
既にそうなりつつありますね。
アプティナなどは既に国産メーカーを凌いでるのではないでしょうか。
半導体製品において高付加価値で戦えるのは良くて4~5年程度だと考えておいた方が良さそうです。
下手すると来年辺りにサムスンが高性能フルサイズセンサーを国産メーカーの1/2の価格で大量投入!なんてことがあっても何も不思議が無い業界ですし。
近年は光学部品であるレンズも日本企業の下請けを吸収し技術を得たことにより一気に日本のレンズ性能に迫っているそうです。しかも安い。
V1
パナがルネサスに出資するみたいだし、ニコンがどう出るかで国内センサー事業も変わって来そうにも思える。
QTA
たしかに自分も
動画に力は要ってるな!
と思いました。。
>真のHD解像度のためのオーバーサンプルの1080p
と
>1080pによる120fps
ってのが気になります!
鳥
daipaさん
>日本のメーカーも高付加価値であれば生き残って行けると考え無い方が良いと思います
おっしゃるとおりで、今でもトップを走っている半導体メーカーは、新技術を高額商品に反映することで差別化を行い、その技術を限定的に安価な商品に使用したり、何年か遅れで同技術自体をポピュラーな製品へとシフトさせることで、上から下までのラインナップと差別化を両立していますからね。これは一部のCPUやGPUメーカーでも同様です。
かつての日本の半導体メーカーは安価な商品を売ることは泥仕合的な消耗戦だと感じ、なかなか踏み込もうとしませんでした。それが大きな敗因だったと思います。最先端半導体工場は、莫大な維持費がかかり稼働率が下がるとそれがそのまま赤字になるので、一見投げ売りに見える安価な市場でもシェアを取って販売しないと、どんどん赤字がかさむという特殊な市場構造ですから。(そのためメモリは市場にだぶついてメーカーの意図しない暴落や暴騰が起こります)
キツツキさん
>メモリは機能が同じで、チップサイズも各社ほとんど同じだから最後は価格競争になります
パソコン用のようにコモディティ化された標準規格メモリだけ見ると確かにそう感じますね。しかしそんな製品ばかりではなく、サーバー用の高信頼性メモリや、特殊用途向けの超広帯域メモリ、低レイテンシメモリ、超大容量メモリなどは、最先端プロセスを使わないと難しいものも多いのです。日本メーカーがかつて強みを誇っていたのも、サーバー用やスパコン用のメモリで、その分野でのシェアは絶大でした。(通常のパソコン用D-RAMメモリの製造プロセスは、最先端プロセスの2~4世代くらい前のものが使われています。ただしフラッシュメモリは別です)
しかし低価格帯を担っていたメーカーが力をつけるにつけ、そういった分野もやがてシェアを失っていったのです。センサー分野でも、あまり高付加価値帯にこだわっていると、同じ事が起こる危険は充分にあると思います。低価格スマホ向けのローエンド市場も軽視せずに頑張って欲しいですね。